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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十二章
303/1022

《第302話》『狂鬼姫の苦手な幼女は功労者』

「気をつけるのだぞ、何が起こるか分からぬのだからな」

「は~い! あっ、おうまさんがある!」

「言ってる傍から! あと、アレはいいお馬さんではない! 子供は見ちゃいけない類のお馬さんだっ!」


 久しぶりに訪れたかつての家は、誰も住んでいないために薄暗く、また、手入れもされていないためにところどころ蜘蛛の巣が張っていた。

 零坐以外久しく会っていないが、他のしもべ達は一体どうしているのだろう? 偶には様子を知りたいものだ。


「もっとも、かつて狂鬼姫の住処だったその場所で胡坐をかく者など、そうはおらぬだろうがな」

「…………」

「む? どうした活葉?」

「おかーさんを見ていて思ったのだけど――」

「うん?」

「聞いていた話よりも、おかーさんはかっこいいわ」

「ぶふっ!? わ、妾はいつだってカッコいいだろう!」

「でもでも、イヴはおかーさんはドジで、まぬけで、おっちょこちょいで、くちがわるくて、」

「…………」

「おまけにきんせんかんかくくるってて、すぐおこって、おまけに――」

「ッ、まてまて、どこまで続けるつもりだッ! イヴってだれだ、もしや二之前 イヴか!?」

「イヴのタイムマシンで私達ここへ来たのよ」

「あいつの将来とんでもないな!? というか、何故妾の子に悪口を吹き込んでいるのだ!? どれくらい続くんだそれは!?」

「えーっと、いーち、にーい、さーん――」

「確か、あと46個くらいだったと思うわ」

「アイツ、覚えとけよ――ッ!」

「あ、あとおとなげないって」

「むきーっ!」


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