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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十二章
298/1022

《第297話》『突如現れた合わせ鏡のごとく白き双子』

 一週間前――……、


「あなたがわたしたちのおかーさん?」

「んな、なんだと?」


 鬼と成った夜貴との戦いから、妾は軟禁されていた。流石の平和維持継続室も、「狂鬼姫」が未だ健在であることに気が付いたらしく、気を失っている間に「策」を講じたらしかった。


 しかし、その「策」と言うのが奇妙だった。


 以前、奴らは妾に「夜貴」と言う刺客を送りこんだ。すなわち、それは強大な妖怪である妾を討伐する意志があったと言う事。

 しかし、にもかかわらず、今はあまりその様子が見られない。しかも、この病室の周りに張られている結界も、閉じ込めておくと言うにはいささか役不足で、その気になれば小指の先で敗れてしまえる程度の強度しかない。


「いきなりこんなことを言われても、確かに混乱するでしょうね」

「混乱も何も、まず振り向いたらそこにお前たちがいたことに、腰を抜かすところだったぞ! 妾、この歳でぎっくり腰になりとうない!」

「おかーさん、1000さいこえてるでしょー?」

「福祉関連のサービス、充分受けられそうだわ」

「き、貴様ら、妾の心をふかぁく抉るために現れたのか――?」


 そんな場所に、まるで最初からいたかのように出現した二人。白い髪に赤い瞳。衣服はレースのあしらわれた白いドレスと、妙にファンシーだ。


 謳葉と活葉の双子姉妹。二人は、未来からやってきた妾の娘だった。


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