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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十一章
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《第295話》『黒闇』

「っ、夜貴――ッ!」


 妾は身を起こし、愛する者の名を叫んだ。


「――? ここは……」


 そうして、今自分が、知らない場所に居ることに気が付いた。

 白い、どこまでも白い、清潔感をそのまま体現したような部屋。そして妾の寝かされているその場所も、真っ白なベッド。

 ここは、見まごうことなく病院そのモノだった。


「あ、呉葉ちん!?」


 そこへ、ディアが部屋に入ってくる。表情に、喜色と不安を滲ませながら。

 同時に、妾ははっと我に返る。


「夜貴は!? 夜貴はどうしたディア!?」

「っ、呉葉ちん――まずは、まずは落ち着いてくれ」

「――っ」


 ディアの制止に、妾は必至に心を落ち着けようと試みる。いくらなんでも、焦るだけでは状況は知れないことなど分かっている。

 けれども――それでも、この心のざわめきを押さえることは困難を極めた。


「――呉葉ちん、落ち着いて聞いてくれ」

「あ、ああ――」

「コーハイは今――」

「…………」


「行方不明でどこへ行ったのかわからない」


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