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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十一章
279/1022

《第278話》『きつねのかくれが』

「おい、なぜ貴様がここに居るのじゃ!?」


 その隠れ家を訪ねるなり、九つの狐の尾を不機嫌そうに揺らしながら現れたそいつは、その様子にたがわず不機嫌そうな声でそう言った。


「だって、妾の住んでいたあの家は貴様に酷く荒らされたしなぁ」

「うるさいっ! 帰れっ! しっ、しっ!」

「狐が鬼に塩を撒くとはまた、変な光景だな――」

「だいたい、今の貴様にはあの人間のところがあるじゃろう!」

「察しの悪い駄狐だな。居られぬから、ここへ来たと言うのに」


 妾は敵意むき出しの狐――藤原 鳴狐の横をすり抜けるように、奴の隠れ家へと足を踏み入れる。


 ――と、後ろから。


「ほーほー? 遂に愛想をつかされたのじゃな? やーいやーいざまーみろー!」


 とか言うガキ臭い罵倒が聞こえたので、すかさず炎の球を投げつけてやった。


 愛想をつかしたのでもない、つかされたのでもない。

 ただ、今はどうすれば分からない。それだけなのだ。


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