260/1022
《第259話》『ニュースの話題にはもみ消されることでなってはいないようです』
「とゆーか誰でもいいから止めろォ!」
瓦礫の山から、ボコッと顔を出すディア先輩。彼女の憤慨ももっともである。おかげで、また事務所のビルが倒壊してしまった。
「す、少なくとも、幻影の方を止めるのは本気で苦労しそうだぞ――!」
「呉葉ちん、あんたの幻影だろ!?」
「もはや幻影であるのが不思議なくらいの力を持ってますからね、あのヒト――」
「ほうほう、二問目も正解だ。では放つがよい」
「「「――っ!!?」」」
またまたどっかん!
「く、くそう、どっかんどっかん、ビルの解体ショーやってるんじゃないのだぞ!」
「ビルの解体だって一思いにやると思う」
「一思いにやられてどーする! と言うかそれ以前に、このままではこちらの身が持たぬ……ッ」
「どうしたどうした、妾はまだピンピンしておるぞ?」
「くっ、このぉ――!」
「では、三問目とゆこう」
「くっ――」
「貴様は、何故妖怪をそこまで敵視するのだ?」




