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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十章
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《第249話》『見てごらんなさい!』

「ふぅむ、なるほどな」


 今日の山でのことを、呉葉に話す。このままでは、彼女の平穏を脅かしかねないのだ。しっかり話をしておく必要がある。


「その爆発はここから見えておったぞ。いやぁ、綺麗な花火だった」

「そんなのんきなことを言ってる場合じゃないよ――もしあのヒトに呉葉のことを知られでもしたら……」

「ふぅ――全く」


 僕の心配をよそに、呉葉は呆れたようなため息をついた。その様子は僕に対して杞憂だと言っていることがありありとわかるが、彼女こそ、軽く考えすぎでないのだろうか。


「不満そうだな」

「だって――」

「案ずるな、妾を誰だと思っておる? この国最強とまで呼ばれた鬼神だぞ?」

「まさか、その圧倒的力で撃退――」


「ルパンも素足で逃げ出す変装術で、かるぅく欺いてくれるわっ!」


「…………」

「再度言うが、不満そうだな」

「――うん」

「問題があると言うのか」

「うん」

「妾の変装術が信用できぬとでも?」

「はい」

「たった二文字の返事にとてつもない確信を感じる――!?」


 いや、だって呉葉の変装って――ねぇ。帽子被るだけだし、それだけじゃ全体的に白くてものすごく目立つし……。


「まあ、ともかくだ」


 呉葉は、腰に手を当てて僕を見上げた。


「変な気を起こそうとするでないぞ?」


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