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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第九章
245/1022

《第244話》『極大爆裂呪文!』

「特技はイオナズンです」

「――はい?」


 所長の疑問を一文字で表した言葉だが、自分の机で聞いていた僕も全面的に同意したいと思う。「おなおずん」って、何――?


「え、えっと、イオナズン――とはなんですか?」

「魔法です」

「はぁ――」

「敵全体にダメージを与えます」


 淡々と、黒髪短髪で小柄、男か女なのかよくわからない顔の目の前のヒトが答える。無表情であるため、何を考えているのかは分からない。

 ただ一つ言えるのは、このヒトは新しく平和維持継続室に所属することになり、本部からここへ配属されたハンターの一人である、と言うことだ。


「ここで働く上に置いてメリットは――充分ですね……」

「はい。敵が襲ってきても守れます」


 はっきりと断言するなぁ――なんか、僕よりもずっと有能そうだ。


「新人、そうは言うけどさ。あ、アタシはクラウディアな。ディアでいいよ」

「何か?」

「アンタの言うそれは、どれくらい強いんだい?」

「敵全体に100以上与えます」

「いや、基準の分からない数値で言われても――」

「100ヒットポイントです。HPとも書きます。ヒットポイントと言うのは――」

「そう言うことを聞いてるんじゃないって――っ!」

「あれあれ? 怒らせていいんですか? 使いますよイオナズン?」

「沸点低いね!?」

「――どうやら今日はMPが足りているようです」


 ――事務所が大爆発を起こした。


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