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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第九章
232/1022

《第231話》『定期的な検査は肝心であることを呼びかける話』

「夜貴、お前の目は大丈夫か!?」

「うわぁビックリした!?」


 呉葉が勢いよく扉を開けて飛び込んできたために、僕は驚いて飛び上がってしまった。


「今先ほど、テレビで緑内障がどうとかそう言う話を!」

「呉葉ちん、呉葉ちん」

「なんだディア! 今、妾は忙しい!」

「うん、えっとねぇ? すごく言いづらいんだけど、仕事中」


 まさしくその通りで、この書類をまとめた後はちょっとしたお祓いをしに行くのだ。


「仕事と健康とどっちが大事なのだ!」

「いや、健康も大事だけど! しかもなんか僕が悪いことをしたみたいだよ!?」

「ええい、いいから眼科に行くぞ!」


 そう言うと、呉葉は僕の腕をむんずと掴み、そのままローラーのついた椅子ごと引きずりだす。その力は相変わらずその力は強く、ぶっちゃけ最近の行動からすっかり忘れていたが、彼女が鬼だったことを再確認せずにはいられない。


 ――と、


「んむ? すまぬ。遊、出口に立たないでくれ」

「ん」

「この紙に書いた点、見えないと緑内障の恐れ――」

「おお、夜貴のために簡単な検査を用意してくれるとは――」

「呉葉、見える?」

「…………」

「…………」

「み、」

「見えない、注意。年齢の高い人ほどなりやすい、よ」

「――ッッ!!?」


 20歳にも満たない僕に対し、呉葉の年齢は1000歳を越える。


 ――一応述べておくと、簡単な検査である程度は分かっても、点一つ書いただけの検査では流石に、賞状があるかどうかは分かりません。


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