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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第八章
227/1022

《第226話》『夢と現実に境で』

「あんた」

「ん、あ~? あぁ――……、ッ!?」

「どうしたんだべ? そんなところで寝てちゃ、風邪ひいちまうよ?」

「おまっ、おま――おま、えっ、え、え……ッ!?」


「――って、なんだべこりゃ? あんた、まぁた随分飲んだべさなぁ」

「う、そのっ、それは――ええっと、だ、なぁ……」

「おら、言ったべ? 酒だってタダじゃねぇだし、酔っぱらったフラフラ足じゃ仕事もできねぇだ」

「ううっ、おっしゃるとおりだぁ――で、でもっ、だ、だべ、」


「でも、もだって、もないべっ!」


「わひっ!」

「部屋の掃除は割と行き届いてるだべが、多分ふうりだべ? この様子だと、家のことは全部あの子に任せて、あんたさは飲んだくれてるんだべな」

「ううっ、返す言葉もないべ――」


「――別に、飲むなとはいわねぇべよ」


「――?」

「ただな? おらは、あんたが飲み過ぎて体調を崩したり、家のことがおろそかになって手遅れになってたら、と思うと言わずにはいられないんだべ」

「だべ――」

「あんただって、ふうりのことを悲しませたくはないべよ?」

「だべ――」

「じゃあお酒は程々にして、自分のやるべきことを考えるべよ」

「わかった、だべ――」

「それじゃあ、おらはもう行くべな」

「っ、どこへ行くべ!? かーちゃんは――」


「ふうりのこと、頼んだべ。な?」


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