表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第八章
217/1022

《第216話》『慟哭の嵐』

「ふふっ、どうやらこれで花見はなくなりそうですね」


 くそっ、なんてこったい! 予報では初夏のような晴れだって言ってたじゃないかい! それが何で突然こんな大雨に!?


「ふぅむ、今日の天気は初夏のような晴れだと言っておったのだがな。と言うか、洗濯物がマズい。急いで戻らねば折角洗ったのに台無しになってしまう」

「お、おい――?」

「流石にこんな様子じゃ、書類仕事に戻らざるを得ないな――今できる奴だけでも片づけるか」

「ぬれたくない」

「おおお、おおぃ!?」

「酸性雨は頭髪によくありませんし――」

「おおおおおおいッッ!!?」


 皆それぞれ、各々のことに戻って行ってしまう。味方に引き入れたと思ったとたん、宴会する前に解散ムードだ。


 もはやこれまでなのか――アタシの飲酒は、お花見は……。


「――と、そうだ」


 事務室から出て行こうとした呉葉ちんは、手を撃ち鳴らしてこちらへと戻って来た。

 そしてそのまま、コーハイの背後に回る。


「夜貴」

「うん? なに?」


「これはいったい何かな?」


 呉葉ちんが、コーハイの後ろで何かを引っ張った。


「ぎゃひんっ!?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ