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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第七章
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《第百八十一話》『You are shock!!』

「まあ、指先一つで」

「今日の適当臭は特にひどくない!?」


 僕らの目の前には、雪男があおむけに倒れて目をまわしていた。

 ……一応簡単に言うと、文字通り指先一本ででこぴんで呉葉がフッ飛ばした。自分の嫁ながら、相変わらず何と無茶苦茶で破天荒なんだろう。


「しかし、よもやハイキングコースで雪男が出没するとはな」

「――本部に連絡したほうがいいかな、コレ」

「別にその必要はなかろう。そう悪い奴でもないようだしな」

「なんで分かるの?」

「妾、さっきハンカチを落としてしまった」

「え、そうなの?」

「それをこいつが持っている。すなわち、拾って持ってきてくれたのだな。うむ」

「そんな親切な雪男にでこぴんしたの!?」


 流石に、これは雪男に同情せざるを得ない。そりゃまあ、登場の仕方が悪かった可能性があるが。

 でもまあ、きっと咄嗟にやっちゃったのだろうから、ある程度は――、


「全く、落とし物を届けるのならば旅館にしてほしいモノだ。折角、夜貴と二人っきりだったというのに」

「――あれ? もしかして、割とすぐにハンカチを届けに着たことに気が付いて……?」

「ああ!」

「酷い! かつてここまで酷い仇返しがあっただろうか!」

「そうは言うが、雪男だぞ?」

「え、それが――どうかしたの?」

「…………」

「――?」

「夜貴はホント、むっつりスケベだな?」

「!?」


 そう言って、呉葉は僕のことを軽蔑するような目で見てきた。

 ――かつて雪男との間に何があったんだよ!?


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