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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第五章
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《第百二十六話》『罠と来客と缶ビール』

「はぁ、ヒマだねぇ」

「ヒマ、ではありません。書類達はあなたのことを今か今かと待っていますよ――?」


 アタシ、クラウディア・ネロフィは、今日も缶ビール片手に事務室の机の上に足をのせ、天井を見つめる。うん? 机の上の書類? HAHAHA、アタシの目は都合の悪いモノは映さないんだ。


「んなこと言ったってよぉショチョー、事務仕事ばっかり飽きたんだよ」

「せめて仕事中の飲酒はやめろよ!」

「アンタこそ、書類仕事より遊が今やろうとしていることを止めなよ!?」


 ちらりと目を向けると、遊は流し台で一つのマグカップ相手に何事かを行っていた。あれ、コーハイのヤツじゃないか? ――アタシしーらないっ。


 まあ要するに、今日のこの日はアタシも、狼山も外へ出るような仕事はなく、コーハイはコーハイで正月休みを呉葉ちんに延ばされ、要するに外へと出る用事など全くないのであった。


 ――そんな、ヒマで実に平和よろしくな事務所の今日、


「来てやったぞ、狂鬼――……ッ、」


 知らない事務室に誰かが入ってくるなり、上から降ってきた小麦粉がバサバサバサーっと振りかかるトンデモ事態を目にしてしまった。アレ、遊の仕業だろう。アタシ、しーっらね。


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