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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第四章
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《第百十話》『おっかけ』

「今日、隣の家の前に引っ越しのトラックが止まっているね?」


 今日帰ってくる時に見かけた、普段はあまり見ないそれ。世間話的な話題として、僕はそれを上げた。


「つい先日のことだがな、突然お隣さんが引っ越したんだ。今日来ているトラックは、新しい住民の荷物を運んできているようだな」

「ふぅん――? じゃあ、その内挨拶に行ったほうがいいのかな?」

「それは普通向こうがやるべきことだろうに――。まあ、その内引っ越しそばなりタオルなりもってやってくるだろうさ」


 ピンポーン


「――と、噂をすればか?」

「いやいや、まだ終えてないから違うと思うけど――」


 呉葉はインターホンの親機から受話器を取って相手に応える。最近は大抵カメラ付きだが、うちのは古いのでそんなモノはない。


「新しく、隣に引っ越して者ですが。ご挨拶にまいりました」

「む、それはご丁寧にすまないな。ちょっと待っていてくれ」


 呉葉は受話器を置き、玄関へと向かった。それに僕も。まだ引っ越しも完了していないだろうに、もしかすると随分せっかちなヒトなのかもしれない。

 そうして、呉葉が扉を開ける。


「先日ぶりです、狂鬼姫様」

「貴様か零坐!?」


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