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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第四章
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《第百五話》『二つ目のプレゼント』

「おい夜貴、見てみろ! 妾の言った通りであろう!」

「う、うん――そうだね、サンタさん来たね」


 包み紙を開けてとても上機嫌な呉葉。その手には、新作のゲームソフトが掲げられている。


「しかも、今年は完全に妾の好みを把握したモノだ。これほどまでに嬉しいことはそうはあるまい」

「いつもは、何だったの?」

「ん、羊羹とか、梅昆布茶とか、酒とか、なんと言うか少々ジジババくさいモノばかりだった。うむ、今年のサンタは優秀だ」

「は、ははは――」


 僕は苦笑いしながら適当に返す。何を隠そう、あのプレゼント。当初は僕自身が彼女へと渡してあげるつもりだったモノだ。

 僕からと認識してくれていないのは、少々悔しい。だけど、代わりに呉葉が喜んでくれるのであれば、これほどうれしいことは――、


「――で、夜貴。お前からは何かないのか?」

「うっ」


 やっぱり、もしかしたらそう来るんじゃないかと思ってたよ! 正直、買いに行く時間がなかったので、物品を用意していないのが正直なところだ。

 ――そう、物品は。


「むぅ、用意していないのか。まあ、普段クリスマスなど縁はなかったであろうから、仕方無い――」

「あるよ」

「なぬ?」

「ぷ、プレゼントは、プレゼントは――!」

「む?」

「――っ、……ッ!」

「――?」


「僕だっ!」


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