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小っさいおっさん  作者: はじめの一歩
9/15

鞄チェック

AM7:20

…よし。鞄にはいない。


あの授業の時以来、毎朝家を出る前に、鞄の中におっさんがいないかチェックするのが日課になった。


でも、どういう訳か昼ごろになって、弁当を取り出そうとすると、いつも鞄の中からひょっこり顔をだすのだ。

怖いしなんか嫌だから、今日もやっぱり念入りにチェックする。


ん、てかこれってストーカー規制法で訴えたら勝てるんじゃ…

…人間かも分かんないおっさんに訴訟起こしてもなぁ…


…ん?

鞄の底敷きの下になにか触った。

なんだこれ、すべすべしてて、薄い…?

取り出してみると


「花びら…?」


きっと何かの拍子に入ったんだろ。

自然に帰れと庭に落とす。


玄関の時計を見ると7:25分。

うん、少し余裕あるかな。

スーパーで今日の特売見てから行こう。


「いってきまーす」

「「いってらっしゃーい」」


…母さんって鈍感なのかもしれないなー

おっさんの声重なってたでしょー。

正確には俺の声になってんだろーけどさー。…ま、いいか。


歩きながら今日の晩飯の献立を早くも立てていた。








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