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小っさいおっさん  作者: はじめの一歩
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プリントの日【 2 】

忘れた。あーあ。

困った。今の授業は平川先生。

数学だが、忘れ物には特に厳しい。

生徒指導だし…


考えながら机を見るが、当然答えが書かれてるはずもなく。

黒板にも、問題すら書かれていない。



…隣に、見してもらおう。


「ゴメン見せ……」

言おうとしたときだった。


「x=3、y=2」



え……。


「…そうだな。正解だ。」

小さく、聞いてたのか…と残念そうにつぶやく先生を俺は呆然と見ていた。


え、今の…俺じゃ…


しかし、答えた声は自分が一番よく知っている。自分の声。

無意識? ありえん。


…怖っわ…!

と思ったその時、


「『怖っわ』とか思いましたぁ?」


それはそれは小さな声だったが、

動揺して過敏になっている鼓膜を揺らすには

十分な物だった。



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