表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小っさいおっさん  作者: はじめの一歩
2/15

プリントの日【 1 】

「…らやま…村山ぁ」

……。……。…あ…寝てた。

「起きてるかぁ?」

寝てたっす。

とか言って許してもらえたりするんだろうか

「…すんません」

「そうかぁー………。立ってろ」


ですよねー…

ガタガタっと音を立て、起立。

クラスは爆笑。俺も苦笑しながらクラスを見渡す。


ちくしょう!あのおっさんのせいで寝れなかったからだ…!

昨日の夜は、ミニおっさんのいびきや寝言に

起こされっぱなしで、それはそれは辛い夜だった。

昨夜の記憶を屈辱的に思い出していると、



「じゃあ、村山。問3。」



先生、夜通しおっさんに絡まれ続けた男子中学生に向かってひどい仕打ちですね。

…とは言えず。

…えぇと…?…どこだ?

必死に教科書を探す。


すると、隣からありがたーい助言が。

「…プリント」


お、そっか。えぇと、プリントプリン…ト…

机を探す。無い。

ファイル。無い。

ポケット…な訳が無い。


うわ…まさか。

先生にバレない程度に色々あさくり回した。

やっぱ、無いな。

生まれて初めて、冷や汗と言うものを実感した。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ