まずはゴミを拾いましょう。
お久しぶりです。
長く連載を止めていました。すみません。
ぶっちゃけネタ切れです。
やっぱりプロットはちゃんと練ってから書いたほうがいいですね。( ̄▽ ̄;)
余談でした。
「…」
充満する酒とタバコとその他危ないモノたちの匂い。
匂いだけで気分が悪くなりそうだ。
その匂いの元を飲んだり吸ったりしているソノ筋の方々は何がおかしいのかギャハハと品のない声で高らかに笑っている。
座り込んで放心状態の人やら、
爆睡してる人やら、
まあ色々いるが。
さて、竹で登校してきても遅刻は免れなかった訳で。
結局この無法地帯の掃除を遅刻制裁としてやる事になった訳だが。
うん…予想以上にに異常な空間だな。
今までこの目の前の方々によってそんなに大きな事件が起きたこともなかったし、校舎内でもあまりそういう人たちを見なかった。
だからこの学校落ち着いてる方なのかな、と勝手に平和ボケしていた。
問題が起きなかったのは、酒や薬のせいで無気力になっていたから。
校舎内で不良を見かけなかったのは校舎の外に固まっていたから。
なるほど、知らない方が平和だったな。
というか生徒がこんなになるまでよくほっといたな先生…。
問題起きないのであれば、確かに無気力なままの方がいいのか。
こいつら以外の生徒がしっかりと生徒であればいいだけで。
よくある不良を更生させる熱血先生は現実にはそういない訳だ。
…自分が考えることじゃないけどさ。
一人で何考えてんだ、まずこの無法地帯撤去しないといけないんだろが。
「じゃ、ボチボチやりますかねー。」
事務室からもらった掃除用具一式の入ったバケツにに手をかける。
えぇと…まずは…。
バケツの底から10ℓのゴミ袋を取り出す。
まずは空き缶拾いだ。
そこら中に転がっている缶をゴミ袋に入れていく。
不良たちは俺を目の端にも留めない。
みなさんhighになって、最終的には灰になってるからね。
変に絡まれても困る。
うわ。
…拾うのは缶だけとはいかないようだ。
何か粉のようなものが入っていたらしい袋、
タバコの吸殻…。
あとは…保健の授業で習ったヤツ…。
前の掃除からだいぶ時間が経っている事もあり、ゴミの量はかなり多い。
うん、まぁこんな仕事誰もやりたがらんわな。
ひたすら拾っていると、飲酒グループの一つからひときわ大きな笑い声が上がった。
ちくしょーこっちは掃除してるってのに…。
苛立っているとそのグループの声がよく聞こえてきた。
地獄耳スキルとかいらないんだが。
人間どんな些細なことでも興味を持つと集中力上がるみたいだ。
「なんだよこのオッサンっ‼︎超ちっせーんだけど‼︎」
「お前もうヤバイだろ‼︎なんだよオッサンって」
「飲み過ぎじゃねぇの!」
……え。オッサン言うたよな。
しかも『超ちっせー』って…。
…鞄にもいなかったし、いないはずだよな。
頭の中に浮かんだ対象との照合確率はもう今の段階でめっちゃ高いが、自分の朝の確認を信用する事にしよう。
「ははっ‼︎んだよてめーら見えねぇのかよ!
ほら見ろよ!ビールジョッキ消しゴムサイズだぜ!」
「うぉマジだっ!はっ‼︎鼻メガネウケる!」
Oh…ほぼ確定じゃねえか…。俺、ボケたかな…。
軽い失望を抑え、そのグループの輪を上から覗き込む。
…そいつは図々しく輪の真ん中を人取り、不良たちとビールを酌み交わしていた。
おい、ちゃっかり何飲ましてもらってんだよ。不良にタカるとか勇者すぎるだろ。
なんで馴染んでるんだよ…。
この遅刻制裁は、かなりキツイな。
素直にそう思って、頭を抱えた。
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