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秋晴れの休日

作者: てらじま
掲載日:2026/10/11

とても短く。誰とも主人公を名前指定していません。サクッと読める内容となっています。

 朝日がカーテンの隙間から射し込む。その光はベッドで眠る住人の足元を照らしている。寝返りを打った時に、掛け布団がはだけたのだろうか。スウェットのズボンを履いた足が見えている。足の様子を見ると、この住人は男性のようだ。やせ型で手足が長い。

 外で小鳥たちの鳴く声が聞こえる。


「うーん」


 小さな唸り声をあげた後に、また安らかな寝息をあげていった。

 再び小鳥たちが大きく鳴いて、何羽か空を飛んで行って近くの屋根にでも止まったのか、羽ばたく音が短く聞こえる。

 時計の秒針が進む。徐々に短針が進む。

 その中で二度ベッドの住人は横を向いてからうつ伏せになった。その拍子に片腕がベッドの下へとだらりと垂れる。


「うーん」


 その腕の状態に軽い痛みがあったのか、再び小さな唸り声をあげてから、起き上がった。

 ボーっとした頭で部屋の時計を見る男性は上もズボンと同じスウェットの長袖を着ている。横にかかる前髪が耳の位置よりも下に伸びている。短くはしているが、襟足もすこし長さがある。

 足を見る。朝日がシーツの上を照らし出している。

 足が暖かくなってきていたのはこのためかと納得が言ったらしく、男性は大きく頷いた。


「うん。そして今日は休日で間違い・・・・・・」


 カレンダーを見る。

 土曜日曜祝日と連休となっている。


「今日は何日目だ?」


 今日という日を確認する。カレンダーを見ている内に、昨夜見た映画の内容を思い出す。確かテレビの日曜枠だ。


「ってことは月曜日」


 男性は部屋の時計を見た。朝の八時を過ぎていた。もし今日が仕事の日であったのなら七時過ぎには出かけ始めないといけないので、遅刻しているところであった。


「セーフ」


 遅刻は新人の時以外でいうと体調を崩した時にしたくらいだ。

 それは避けたいところであるという自覚を持ち合わせるようになったので、無理をしないようにして早めに眠る日もある。

 昨日がその日でもあった。

 映画を観てあまり時間が経たないうちに眠る準備に入り、夜の十時半くらいには寝についたのだった。

 ベッドから出て、水を飲みに行き、トイレに向かう。

 トイレから出てから、背伸びをして、カーテンを開けた。

 お腹が鳴る。


「先に何か食べよう」


 冷蔵庫を開けて水以外の飲み物を探す。


「牛乳がない」


 視線が卵とスライスしている丸型のハムを取り出し、フライパンで焼いていく。卵はスクランブルエッグにした。

 野菜室にすこしベビーレタスが残っていたので、ハムと卵に添える。プチトマトもおまけだ。

 それなりの朝食になった。

 主食を忘れていた。

 パンもみえたらないので、具マシマシのスープを作る。塩気のきいたコンソメ味のスープだ。

 マヨネーズを卵にかけるか迷ったが止めておくことにした。

 フォークを持って移動する。

 ローテーブルが無いので、デスクで朝食を摂る。

 テレビ代わりにタブレットの電源を入れて、テレビを視聴する。

 朝のお天気お姉さんが今日一日のコーディネートについてはなしをしていた。

 今は暖かいが朝と同様に晩も冷えるらしい。

 秋のいよいよ深まって来て、冬の到来を予感させる今日の天気予報となっていた。


「どおりで」


なにがその通りだったからなのか分からないが、男性は納得して番組を視聴しながら食べ進めていく。

 途中事件を知らせる時に、眉間にしわを寄せて、


「せっかくの休日の朝にそんな物騒な話しを聞きたくない。俺のHPを減らさないでくれ」


と番組をかえて、おなじみの動物の動画を見る。


「和むわ」


 実家の犬を思い出しながら、


「そうそうそういうこうどう犬にはあるある」


とコメントを呟きながらスープを飲み切った。スープの具が残っているのでそれをフォークで掬って食べた。

 ハムはもうすでに食べて無く、スクランブルエッグが少し残っていた。

 それをフォークで寄せて、食べきった。


「ごちそうさまでした。ああ、いただきますしてなかった」


 フォークを持って二つの器を移動させて、食器洗剤で洗う。

 動画を見ていたタブレットで音楽を一曲かけて、床に置いているアイテムを拾って今の定位置に戻していく。

 その後に音楽を止めて、タブレットを閉じた。そして、掃除機を持ち出して床を掃除する。

 掃除機のロボットはもう当たり前のようにあるが、それでも隅のところが気になって自ら掃除機をかける方法を選んでいる。

 掃除機をかけ終わると、トイレに行って出てから、水を飲んで人休憩をした。

 昨日も夕方にデスクを掃除しているので、今日はこれくらいにしておこう。またしたくなったらやればいい。

 クローゼットの前に移動して着替える。

 昨日の休日は家に居た。そのため今日は出かけたい。


「どれにしようか」


 黒と白の組み合わせでコーディネートを整えて、黒い鞄に財布や携帯電話をしまう。

 戸締りをして、鍵を持って、部屋を出た。

 カチャカチャっと鍵を閉める音がする。誰も居ない部屋にいつものように鍵を掛ける音が響き渡る。

 廊下を歩き始める音まで部屋に響いている。

 軽やかな足取りで階下へと下りていく男性は、秋晴れの中を歩き始める。

軽やかな秋の休日感が出せたらなぁと表現してみました。

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