水泡のクリスマス
初めまして、開いてくれてありがとう
あとがきでも会えることを願ってます。
無いように気をつけてはいるが、ネタ被りなどあったら申し訳ないです…
わたしには大事な友達がいる。頭が良くて、気が利いて、可愛い、自慢の友達!
そんな素敵な子…そらちゃんと私は、かれこれ10年ほど、山奥で自給自足の生活をしていた。これだけ聞くと、すっごく大変そうだけど、案外そんなことないよ!
いやまぁ、死んだと思って目を開けたら一面山景色だった時はびっくりしたけど……
前世の記憶と、練習してる魔法のおかげで、結構便利に!そして、そらちゃんと居れるおかげで、すっごく楽しく暮らせてるんだ!
「…ちゃん、…うめちゃん、どうしたの?ぼーっとして。」
「だっ、大丈夫!なんでもないよ!」
心配してくれてるそらちゃん、かわい〜でしょ?!
「大丈夫って…本当に?今日は早めに休もうか。」
えっ!それは勘弁!!
「もー、大丈夫なのは大丈夫なの!
…あ!ほら、そらちゃん、外見て!雪だ!!!」
その時タイミングよく、空から白く輝く雪が舞いはじめた。
「もぅ…あ、本当だ。雪だ。もうそんな季節か」
私のあからさまな話題転換に呆れながらも、そらちゃんは外を見る。
一見そこまで動揺してなさそうに見える、が!語尾がちょっと跳ねてたぞ…!
「ふふ〜そらちゃん、明日積もってたら雪合戦しようよ!雪だるま作りもいいね!」
「………………」
あれれ、珍しい!今度はそらちゃんがぼーっとしてる!!
でも口角が上がってる?ということは……ははーん、もしやそらちゃんも、雪合戦のことで頭がいっぱいだな?!
ふふふ、明日また誘ってみようっと!!
楽しみだなぁ、早く明日にならないかな!
———次の日の早朝。
扉をノックする音で、わたしは目覚めた。
残念ながら雪は溶けていて、雪遊びはできなさそうだ…
コンコンコン
もう一度、ノック音が聞こえた。そらちゃんが朝の散歩から帰ってきたのかな?
でも……朝は寝てるわたしを気遣って、ノックしないはずでは…?
コン コン コン
もう一度、ノック音が聞こえる。
もしかしたら緊急事態?!それか、この山に遭難した人が、ここに助けを求めて…?!!
すっかり眠気の取れたわたしは、寝癖を治すのも忘れ、慌てて扉に手を伸ばした。
「どうしまし——————
私には大事な友達がいた。誰にでも優しくて明るい、元気な子。
この優しさと明るさに、私がどれだけ救われたか。うめちゃんは、私には勿体無いほど素敵な友達だ。
先日、ひさびさの雪を見て、あることを思い出した。あの子は気づいていないのだろうけど…実はもうすぐクリスマスなの。
あの子、イベントが好きだから。フルーツをたくさんとって、簡単なパーティを準備したら喜んでくれるかな。
そう思って私は、書き置きを残して、朝早くからフルーツを探しに行った。
うめちゃんの好きな、赤色の果実を多めにカゴに入れる。
ちょっと酸っぱい果実もいれちゃおうかな。
そうこう考えているうちに、あっという間にかごはフルーツで埋め尽くされた。
そろそろ帰らなくては。
うめちゃんのキラキラした目が頭に浮かぶ。
喜んでくれるといいなぁ。いや、きっと喜んでくれるだろう!
そう思って、軽い足取りで家へ向かう。
もうすぐだ。もうすぐで家に着く。
早くうめちゃんの反応が見たい。
それにしてもおかしいな…
家がいやに静かだ。
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あの日。うめちゃんは家には居なかった。
どこを探しても、どれだけ探しても、うめちゃんの姿は影ひとつ見つからない。
うめちゃんの使っていた布団はそのまま。
机の上のコップも、中にお茶が入ったまま。
なのに……
———うめちゃんだけが、突然消えた。
ここまで見てくれてありがとう!
次も見てくれると嬉しいな。
次があればだけど……




