風車の奏章
カラカラと、軽い音を奏でながらそれは回る。止めどなく、終わりが見えず。まるで数珠繋がりになった人のようだ。
僕は風車が好きであった。
煉瓦造りの建物に付いている大きなものでなく、小さい小さい手持ちの風車。カラカラと鳴る、軽く涼しい音が特に好きであった。
幼い頃、母が僕に風車を渡してくれたのがきっかけだった。泣き止まない僕をどうにかしようとして、花壇に刺さっていたそれを試しに渡したらしい。するとどうだろう。幼い僕はピタリと泣き止んでそれに夢中になっていた。以来僕は、風車が好きになった。
四枚の羽根と、それを動かす風。どんな時だって、風に吹かれて笑う様に回っている。
風車があれば直ぐに釘付けになる。両親や友人には、風車専用の狙撃手であるとよく揶揄われていた。風車の狙撃手。僕はその響きを気に入っていた。好きなものに狙いを定めて、正確に当てる。これは名誉だ。
大人になった今でも、僕は風車が好きだ。
カラカラと軽い音を奏でる風車。風によって音を変えていく楽器。
くるくる回る風車を眺めて、紡がれる楽章に浸った。
こんにちは。もしくはこんばんは。あゆーです。
【風車の奏章】いかがだったでしょうか。
これは風車の奏章と書いてかざぐるまのそうしょうと読みます。
風車っていいですよね。私は幼少期あれで遊びまくってました。
ではまた、次回の作品で会いましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。




