表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

雪が降る死海、鉄が降るガザ

作者: jふ

今日は雪か……、珍しいな、この死海に雪が降るなんて、何年ぶりだろうか。


そうだな、20年ぶりくらいか、20年なんて一瞬に感じる、それほど激動の時代だった。


本当に激動だった、いろいろなものを失ったし、いろいろなものを得た。

苦しいときもあったし、嬉しいときもあった。



この雪の中、また飛行機が飛んでいる、最近は本当に多い、あれは民間の飛行機なのか? 軍事用なのか? できれば民間機であってほしい。



あれが民間機だったら、沢山の人が雲の中から見える死海と、降り注ぐ雪を見ながら楽しんでいるだろう。


もしあれが軍用機だったらそれは戦争に使われるんだろうな、もう戦争は懲り懲りなんだよ、《《あの国》》は何回戦争をするつもりなんだ? アイツラは戦争が好きなのか?


もし、そうだとしたらそれは狂っている、人が殺し合う戦争なんて、ただただ醜いだけなのに。


もしここで空襲警報が鳴るなら、雪の空襲警報であって欲しい、もう戦争なんて本当に懲り懲りなんだよ。




一方、ガザでは

今日は死海で雪が降ったらしい、それが羨ましい、本当に羨ましい、俺らの降っているのは雪ではなく、鉄だと言うのに。


……また空襲警報か、もう慣れたもんだぜ、本当は慣れちゃいけないのに。


毎日、生きていくのすら大変な日々、食料も水も住むところもない。


嗚呼、俺らにも救いの雪が降り注げばいいのに、まあ、降ったって何も変わらないが。


誰かが助けに来てくれたなら、それは本当に嬉しい、俺らのところにも救いの雪が降って欲しい、一度だけでいい、本当に一度だけでいいから雪が降ってほしい。



なぜ、俺らは戦争に巻き込まれているんだろうか、俺達は何もしていないのに。


コレを理不尽と言わずして何が理不尽なのだろうか? 本当に俺達には救いはあるのだろうか?



もし神がいるとするのならば、願いたいことはたった一つだ、戦争を終わらせてほしい、ただそれだけをひたすらに願っている。



ただ、俺は可能性が1パーセントだとしても、あると信じる、いや信じたい。


だって、俺たち一般人は信じることしかできないのだから。




明日、朝起きたときには救いの雪が降っていますように。


この作品をお楽しみいただけたでしょうか、頑張って書いたのでリアクションしていただけると嬉しいです。


ぜひ、作品のフォロー、☆、❤、コメント、jふのフォローをしていただけると、本当に嬉しいです。


これからもこのような短編を書いていきたいと思っています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ