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コーヒーを缶で

作者: グミさん

『コーヒーを缶で』

冬。

手袋を忘れて外に飛び出してしまった。

今日は大寒波だとかで相当冷える。

家にじっとしているのも不健康と自転車を走らせたが寒くて仕方がない。

どっかに入ろうにも財布を忘れお金が無い。

図書館は休館日。

仕方なく近くの本屋に避難する。

だが昨日も一昨日もお世話になっている。

しかも何一つ買わなかった。

店員さんには顔を覚えられている気がする。

だから五分で退散。

さあこれからどうしよう?

これは困ったぞ。

どどど……

震えで言葉にならない。

これはいけない。早く帰らねば。

しかし鍵を持っていない。

家にはまだ誰も帰っていないはず。

無駄なことはしない主義。

さあこれからどうする?

あと少なくても一時間は暇を潰さなくてはいけない。

どうしよう?

自販機が目に入る。

そうだ。何か温かいものを飲もう。

えっと……

ポケットから百円玉を探り当てる。

残りは…… あった自販機の下に十円玉が落ちていた。

ラッキー!

これで何とか買える。

うんちょっと待て?

このサインってまさか?

缶コーヒーに売り切れの文字。

どうする?

選択肢は三つ。

このまま我慢して帰るか。もちろん風邪を引くでしょう。

違う自販機かコンビニへ。でもたぶん買えないよね。

この際だからホットは諦めてコールドにする。いや、余計に体が冷えてしまう。

うーん。悩みどころだ。

さあ君ならどうする?

ああ分かったよ。

我慢するよ。

コールドを選ぶ。

喉も渇いてたしね。

ああ! 冷たい!

温まるどころか体は冷え切っていく。

急いでコーヒーを飲むと缶をゴミ箱へ放り投げる。

そこにドリンク会社の車がやって来た。

あーあ! やっちまった!


冷えー!


               <缶>



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