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3-6

「え?」


僕がその意味を理解できずにいたとき、境内に「きゃああぁぁああ!!」と女性の叫び声が響き渡った。直後に男性の怒号と叫び声が聞こえ辺りが騒々しくなっていく。それと同時にポケットのスマートフォンがけたたましく鳴り出した。


これは、何が起きて……。


逃げ惑う人々。燃え盛る屋台。響く声。死に際の叫び。

それら全て現実のものとは思えない。言い換えれば地獄だ。


「そうだ、サエコ。サエコ、どこだ!」


いつの間にか姿が見えなくなっていた彼女を呼ぶ。だが、返事が返ってくる様子はない。

混乱する僕に、巫女さんは飛びきりの笑顔で話した。


「願いは叶いますよ。ふふ、お正月ですしね」


僕はまだ気付けていなかったのだ。

果てしない幸せと不幸せのループは、まだ始まったばかりだということに。


「さて、あなたは最後まで生き残れるでしょうか?」




【おわり】


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