表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造のドラゴン  作者: かずるー
11/12

第11話「エデンの戦い」

 


「エデンの戦い」




「お主、ワシを舐めておるな?」



「別に舐めてなんかないよ、ただ僕には敵わないってだけで」



「余裕じゃな?」



「まぁね〜」



「なら次は速さ勝負と行こうか」



「速さ勝負? 僕と?あははははは」



「何がおかしいんじゃ」



「あははははは、別に何も、ぷっ。おかしくなんかないよ」




「いいよ、速さ勝負してあげるよ」


 そう言うとと少年は一瞬でエデンの背後に行く



「こうして自分の時間を加速させて高速移動」



「ふん」

 エデンは高速の光弾を放つ。



「こうして減速をかけることで対象の動きを遅くさせることもお手の物」






「まぁ、加速も減速も僕の最強の能力のおまけみたいなもんなんだけどね」



「最強の能力?」



「驚くなよ!俺はね、、時間を止める事ができんのさ」

 自慢げに少年が言う。




「ほぅ、それはすごいのぅ」

 エデンが冷めた目で反応する。




「まぁ、ワシには関係ないがのぅ」


 そう言うとエデンは足に魔力を集中させる。

 そして、駆け出す瞬間に魔力を解き放つと地面が爆ぜた。



「無駄だってのに」


 少年が話している間にエデンは自身の射程距離へと少年を捕らえていた。



 そして、少年が反応する間もなく凄まじい連撃を喰らわせた。




「うっ、、どうして、、、」


 加速も減速も関係ないほどの高速移動をするエデンに驚く。



「どうした?時間を操れるんじゃなかったのか?」





「俺を舐めるなーー!」

 少年が発狂する。だがそんな事お構えなしにエデンは次の攻撃へと意識を向けていた。




 火、水、風、雷、光、闇とあらゆる属性の魔力の塊を浮かべていく。

 その一つ一つが一撃必殺の威力を誇る。

 さらに



「うっ」


 少年をとてつもない重力で地面へと縛り付ける。




「自慢の能力でどうにかしてみせろ」


 エデンはそういうと魔力の塊を少年に向けて連続で放つ。


 そして少年のいた場所で巨大な破壊音が響く。




「はぁ、はぁ、あれは、、さすがにやばかったなぁ」


 しかし、また時間を止めて逃げられる。



「やはり時間を止めたか、、」



「やはり?」

 少年が言った次の瞬間、鎌鼬(かまいたち)のような鋭い風によって少年の足は切り飛ばされていた。




「うわぁーーー」



「どうして時間を止めておる間に攻撃してこんのか考えてみたんじゃが」




「してこないんじゃなくて、できないんじゃないか?」



「じゃから逃げる時にしか使わん」


 そう言いながら少年へと歩みを進める。



「そしてその能力故に油断が生じる。」




「じゃから魔法を仕掛けて置いた」

 止めを刺そうと掌を少年へと向ける。



「その足じゃぁ時間を止めても避けれんじゃろ」



「ひっ」

 少年の顔が恐怖に染まる。





「スペクタ、、」

 刀を身に付けた男がそう呟く。



 スペクタと呼ばれた男が手を少年へと向ける。



 ドォォォン


 数瞬後、エデンがとどめの攻撃を放つ。しかし



「瞬間移動か、、」


 少年はスペクタによって瞬間移動させられていた。




「ゼータ、足を直してくれ」



「うん、いいよ」


 ゼータと呼ばれた少年が足へと手を向けるとみるみる内に足が修復されてゆく。



「よし、これでまだ遊べる」

 少年がエデンへと向かおうとすると首筋に刀を当てられる。



「クロノ、、お前は下がっていろ」



「ノヴァ!邪魔しないでくれよ、俺はまだ」


 だがノヴァの威圧によってそれ以上の言葉を出すことは許されない。


 何も言えないクロノを数瞬見た後に



「行くぞ、双神(そうじん)


 刀に手を添えながらエデンへと歩き出す。



「お主、中々強そうじゃな」


 皆、異様な気を放っておるが、、その中でもあやつは格が違うの。これはちと引き締めんとな。




「お前ほどじゃないさ」



「八ノ太刀 飛燕(ひえん)


 ノヴァは抜刀するとエデンに向けて刀を投げ放つ。



 エデンは刀を止めようと大量の樹木を魔法で生み出した。



 樹木の枝が刀を止めようと動き出す。



 しかし樹木の枝を刀は燕のように華麗に宙を舞いながらかわす。




「ほぅ」

 そして刀はエデンの喉元へと迫る。


 だがその刀がエデンの喉元に刺さる事はなかった。


 キン! 金属のぶつかり合い音が響く。



「どうじゃワシの魔剣は」


 魔力によって作り出された剣によってノヴァの刀は弾かれる。



 中々重い一撃じゃな、やはりこやつ、、たしかノヴァとか呼ばれていたの。要警戒じゃな



「むっ」



 ノヴァは弾かれた刀を空中で掴みそのまま次の技へと行動する。



 上手いこと距離を詰められたのぅ



「六ノ太刀 蓮華(れんげ)


 目にも留まらぬ連撃がエデンを襲う。



 幾千もの剣撃をどうにか魔剣でしのぐ。



「くっ」


 だが徐々に体に傷が刻まれてゆく。



 まずい、このままじゃ細切れにされるのぅ



「はっ!」

 少し距離をとるとエデンは小さな水の玉をいくつも放つ。


 水は弾丸のようなスピードでノヴァへと迫る。



「七ノ太刀 守護(しゅご)


 刀を円状に回転させるとノヴァを守る盾が出現した。



 小さな水の玉が盾にぶつかると爆発を起こし、辺りには大量の水が飛び散る。



「油断してくれると思ったんじゃがなぁ」


 実は小さな水の玉は一つ一つが大量の水を圧縮した大砲のようなものだった。

 見た目はただの水の粒だが当たれば体は粉々になるであろう危険な代物だ。




「じゃあ次はこれじゃ」


 そう言うとエデンは先ほど生み出した樹木から鋭い枝を連射させる。





「四ノ太刀 天下(てんげ)


 ノヴァが刀を地面へと突き刺すと上空から雨のように斬撃が降り注ぐ。



 その斬撃によって発射された枝が上空から撃ち落とす。



 そのうえ、その斬撃の雨はエデンへと降り注ぐ。



 エデンは自身の周りにバリアを張ることでやり過ごす。



「先ほどの技より数は多いが一発の威力が低いのぅ」



「それじゃー、ワシには効かんぞ?」


 その言葉を受けてノヴァは天下を止める。



「ほれ、お返しじゃ」


 そう言うと上空に大量の魔剣が出てくる。



 そしてノヴァに降り注ぐ。




「やはり化け物だな」




「化け物とは失礼じゃな」



「褒め言葉として受けとれ」




「五ノ太刀 空虚(くうきょ)


 ノヴァは上空から降り注ぐ魔剣は無視してエデンへと刀を構えると突きを放つ。


 突きの衝撃によって突きの通った空間の空気は消え失せ真空状態になる。


「これはかわすしかないのぅ」



 バリアでは防げないと判断したエデンは素早く身を動かし、飛んできた刺突をかわす。



「それに魔剣の雨も効かんかったようじゃな」


 ノヴァ何事もなかったかのように次の技の構えをとっている。



「三ノ太刀 荒波(あらなみ)


 休むまもなくノヴァが次の技を放つ。



 刀を横薙ぎ払うと衝撃波が荒波のように勢いよく広範囲を襲う。


 エデンもその範囲に入っていたがバリアを張ることでやり過ごす。だが




「一ノ太刀 神斬(しんざん)


 荒波を防いでいる間に距離を詰めたノヴァがエデンへと刀を振るう。



「ふん!」


 それをエデンは魔剣で受け止める。



「強力な技じゃな、じゃがワシには」


「うっ」


 突如、エデンの背中に激痛が広がりエデンは地に手をつける。



「二ノ太刀 写鏡(うつしかがみ)



 何にが起きた?



 背後を見るともう1人のノヴァがいた。



 分身か?




 エデンは地面に触れるとそこから大量の闇が溢れ出す。ノヴァが距離をとると瞬時にエデンは再生魔法で傷を治す。




「闇の濁流」


 闇の勢いは止まらず津波のように全てを飲み込もうと流れ出す。



 ノヴァは神斬によって闇の濁流を切り裂く。




「お主は本当に強いのぅ」




「だからお遊びは終わりじゃ」



 エデンは今まで他の者に警戒をしつつ立ち回り、魔力もセーブしていた。だがそんな余裕を持って勝てるほどノヴァは簡単な相手じゃないと魔力を開放する。



陽星(ようせい)


 エデンの周りに火の塊が現れる。その火の塊はまるで太陽のような熱量を感じさせる。



 陽星をノヴァへと放つととてつもない速度でノヴァへと直撃した。




「かっ」


 なんだあれはかわすことができなかった、、、



 やはり化け物だな、




「まだまだいくぞ?」


 そう言うとエデンは陽星を連続で放つ。




「守護!」


 ノヴァは盾を作ると。写鏡によって自身を複製し前方にもう一つの盾を作る。



 なるほど、魔剣の雨もあれで防いでいたのか

 本人は攻撃をして分身に自身を守らせていたわけか


 陽星を何とか凌いだノヴァに距離を詰めるとエデンは魔剣で攻撃する。



「風の刃か、、」



「それだけじゃないぞ?」



 そう言うと魔剣の属性を次々と変えていく。

 さらに火と風、水と闇といくつもの属性を複合した魔剣で攻撃していく。



「六ノ太刀 蓮華」


 ノヴァの連続攻撃を光の剣の高速切りで応戦する。


 力を解放したエデンに敵うはずもなく今度はノヴァの体に傷が刻まれていく。



「まだまだ行くぞ」


 そう言うとエデンは次々と魔剣を作り出していく。

 何十本もの魔剣が意志を持ったようにはノヴァを攻撃する。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ