3.初期マナ値
「そういえば、もうすぐシオンの初期マナ値計測よね。」
朝食を終えた頃、ふとお母様がそうつぶやいた。
「そうだな。今年5歳になる者は皆半年後に行う予定だから、シオンもその際に共に受けるだろう。」
初期マナ値計測…
そういえばそんなこともあったな。
マナとは魔法を行使する際に必要なエネルギーで、魔法の強さは込めるマナの量によって全て決まる。
また、セイカ大陸の生き物は皆『素海』というマナを貯めるための臓器を持って生まれる。
初期マナ値計測とは、まだ自発的にマナを取り込んでいない素海が、どの程度マナを含んでいるかを測ること。
初期マナ値は、素海の成長速度や成長限界と直接関連するため才能の有無を表すとも言われている。
そのため、素海の成長がひと段落しマナの取り込みが可能となる5歳を目安に測定を行うのが全大陸の習わしだ。
「確か、去年の測定でライトが50近い数値を出したわよね…」
「あぁ。正確には48だが、それでも私どころかベルガーの初期値より高い。」
「そうよね…一族としては才能がある者が生まれるのはとても喜ばしいことだってわかるのだけど…」
お母様が少し心配そうな目でこちらを見てきた。
ライト…確か長老会、それも反当主派の次長




