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第1部 あらすじ

 異世界物のライトノベルを好む山王子(さんのうじ) 玲央(れお)。サラリーマン生活に嫌気が差した彼は、行きつけのバーで愚痴をこぼす。「異世界に転生できたらどんなに良いか」、そんなたわ言に対するマスターからの返事は、「異世界に興味がおありならご案内しますよ」の言葉と、待ち合わせ場所を示すメモだった。


 待ち合わせ場所から、ヒーズル王国という異世界の国へと旅立った玲央は、いきなりの絶望を味わう。憧れの魔法が実在する世界で、自分にはそれを扱うことが出来なかったからだ。

 心折れ掛けた玲央は、二人の女性が街のチンピラに襲われている現場に巻き込まれたが、ケンゴと名乗る中年男性の助太刀もあって難を逃れる。襲われていた二人の女性の名はカズラとアザミ。そして二人は家出をした魔法の使えない王女と、その侍女だと判明する。


 王女の家出には、ヒーズル王国の根底にある魔力絶対主義という思想と、王位の継承権争いという複雑な王族の事情が絡んでいた。

 娘を国王の座に据えようと画策している国王の兄ロニスと、その参謀アジク。策略に嵌り、侍女は王女の身代わりに姿を消す。そしてさらに、王女を含めた自分たちまでもが襲撃の憂き目に。


 界門と呼ばれる、異世界と日本を繋ぐ空間。

 ケンゴは偶然界門に触れてしまうという不運で、日本から異世界へと飛ばされていた人物だった。そして、その界門が現れる日時と場所を突き止め、身の危険が迫る王女と共に日本への帰国を決断するケンゴ。玲央も誘われたが、この地に残って行方知れずのカズラの消息を追う道を選択する。

 そしていよいよ界門が開くというとき、その行く手を阻んだのはロニス。彼は王女にとどめを刺そうと、その手を伸ばす。その絶体絶命の危機を脱したのは、誰にも使えないはずの魔法だった。さらに続く危機も、ケンゴの援護で何とかしのぎ、王女を界門へと送り込む。しかし界門をくぐったのは、玲央と王女だった……。


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