運命
私が下を向き女の人達がどこかへ行くまで待っていた。
すると頭の上にパンと自分の手を乗せ
「ねえ、邪魔なんだけど。」
と、あの日のイケメンが話しかけてきた。
私はとっさに
「すいませっ・・・!」
と言うと、後ろにいたイケメンの友達?さんが
「君じゃないよ。」
と笑顔で話しかけてきた。
え?と思った私の心を無視してあのイケメンは
目の前にいる派手な女の人たちに
「聞こえてる?どけよ。」
と、冷たい声で言った。
女の人たちは顔を真っ赤にしてその場を素早く去って行った。
あぁ、また助けられた。
私が黙って下を向いていたので友達さんは心配してくれたのか、
「気にしない方がいーよ!あーゆーの僕嫌い。」
「俺も嫌い。」「大丈夫?」
と声をかけてくれた。
心配されたことは初めてで泣きそうになった私の頭がふわっと軽くなって思わず上を向くと
イケメンが
「久しぶり。」
と、クールに話しかけてくれた。
私は必死に
「ひ!ひさっひさしぶり!」
と返すと、そこにはどっと笑いが響いた。
「声裏返りすぎー!」「あはは!面白いね君。」
と友達さんが言ってきて
イケメンさんも
「やっぱ最高。」
と言っており私はとにかく穴があったら入りたい気持ちになった。
そんなことを思っていると
「あんた何組?」
イケメンと友達さんが言ってきた。
あ、そういえば
「まだ見てないです。」
と言うと は!?て聞こえて
みんなが焦り始めた。