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怪奇ショートショート

武器屋のオバチャン

作者: タンしお



私の小学校の近くには


駄菓子屋と


薬局屋と


武器屋



があります



突然*武器屋*と言われてもピンと来ないですよね?

実はも実際訪れてみるまでその実態は謎でした。


それは私が生まれる前からあって


お父さんも行ったことあるそうです


周りの男子はいつも*武器屋*の話をしています。



なんでもそこに行くと、うま〇棒と同じ値段で*武器*が買えるそうです。








ある日、私は行ってみたんです。



え?どこにって?





決まってるじゃないですか。





*武器屋*にですよ。




☆ ☆ ☆




「いらっしゃい」


古い、ガタガタしている四角い磨りガラス付きの引き戸を開けると、中にオバチャンがいた。

オバチャンは五、六十歳くらいで妙に耳に残る、どこか懐かしいような生まれる前から知ってるかのようなそんな安心感があった


「えっと、あの、、」


言葉を詰まらせるとオバチャンの方から話しかけてきた


「わかってるよ、アンタの顔見れば分かるさね」


「え?」


「この世で一番の利器が欲しいんだろう?」

オバチャンは黒ずんだ歯を見せてニヤリと笑った。




✱ ✱ ✱



そう私はイジメられていたんです

イジメと言っても千差満別ありますが私のされていたイジメは典型的な上靴を隠す、画鋲が刺さっている、机に落書き等だったんですが、小学生の私の心を抉るのには丁度よかった。

だから私はオバチャンに`武器´を売ってもらったんです。







☆ ☆ ☆



取調室にいて女の話を一通り聞いた警察官の 横田康一(よこたこういち)は頭を悩ませた。

この女の言った通りならば`武器´を買ったのは小学校に通っていた頃になる。


だが、おかしいのだ


使われたのは鈍器、それも薄く四角い電子機器。

さらにそれが世に出回るのはそれから20年も後になる。

こいつは本当に`武器´を買ったのか?

それともタイムトラベルしてきたのか?

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