チュートリアル3からの旅立ち
不慣れで執筆が遅く、申し訳ないです。
色々、誤字脱字あるとの思いますが温かい目で見守ってください。
うーん、また周りが暗くて狭い場所に居た。もう二度目なので慌てずに目の前の壁を横になってずらした。
起き上がって辺りを見渡すと思った通り、最初に居た棺の置かれている部屋だった。
間違いなく最後の一撃でHPは全損してこの世界での死を経験したのだが死んで棺からの再スタートとは少し笑えないジョークだと思うのだが…
「お目覚めになられましたか」
いつの間にか部屋の扉近くにセルディウスさんが立っていた。
声を出すまで全く気配が無いとかこの人(?)かなりヤバイ人なのでは?
「模擬戦は終了しました。彼に武技を使わせたお嬢様の勝利になります」
あれ?俺は死んで戻されたのに勝利ってどういう事?
疑問が表情に出ていたのかセルディウスさんは笑みを浮かべながら模擬戦の経緯を説明してくれた。
何でも元々の勝利条件は武技の使用で相手を倒すのは万が一にも無いので問題無いとの事、そして武技の使用は自身のスキルを十全に活用した戦術と行動が見られた時らしく、それが出来れば外で魔物に負ける事は無いとの事だった。
では最後に何故、HP0にさせられたのかと言うと、私達プレイヤーは加護持ちと言われており、この世界のNPCと違い戦闘での死亡でも登録していた場所からの再スタートができるとの事で死亡の時のペナルティーと死亡の感覚を知ってもらうために一度、死亡して貰ったとの事なのだが凄い嫌な感覚と言うか強制的に感覚や意識が遮断されるのは勘弁して欲しいのであまり死亡しないように立ち回ろうと思いましたよ…
「では最後に模擬戦の報酬をお渡しします。こちらの武器の中で好きな物を二つお選び下さい。」
用意された物は片手剣、両手剣、短剣、杖、槍、両手斧、弓、片手斧だった。
「世界に存在する武器はまだまだ色々ありますが今のお嬢様に扱えるレベルの物は以上になりますね」
「じゃあ、片手剣と短剣を貰うね」
冒険者の片手剣…攻10※力5
鉄で作られた一般冒険者が使う片手剣。青銅や銅製の片手剣より丈夫で愛用している冒険者は多い。
短剣は模擬戦でも使った冒険者のナイフだった。
「武器や防具には劣化度があり、数字として認識できない為、装備の見た目で判断してメンテナンスを行う様にして下さい。また、限界を迎えると壊れたアイテムになり、素材と壊れたアイテムで直すことも可能です。また強化は10段階まで可能ですが1〜9までは攻撃力が1%加算されるだけ(15未満は一律1上昇)ですが10段階は1000%加算と言う伝説級の装備になりますがほぼ不可能な事なので記憶の片隅に置いといてください」
まぁそれだけの特典が付くのなら不可能と言われるのも納得ですな。ちなみにNPCの鍛冶職人では5段階強化が限界らしくしかも成功確率は低く、素材と装備がロストする事もしばしばあるとの事だった。
「あと、これもお渡ししますね。歳を取ると物忘れが酷くて渡しそびれるところでした」
アイテムバック 小…色々な大きさのアイテムを30個入れれる魔法のバック。
これはゲームの定番インベントリー的な物ですか。なるのと無いのでは全く変わるので思い出して良かったよ、セルディウスさん。
「では忘れ物も無いので加護持ちの方が集まる国へお送りします。と言うか500年前に使っていた転移陣を使って行くのですが国へ着いたらゲートクリスタルに触れて蘇生地点を登録して下さい」
やっとチュートリアルぽい物が終わるのか、みんな待ってるかな?
セルディウスさんと一緒に階段を降りた奥にある部屋に入ると床に魔法陣が描かれており淡く光っていた。
「こちらにお乗りになると中立国家イシュタールに付きます。人族の領土ですが獣人、魔族、エルフ、ドワーフなど他種族交流が深く、差別が少ない国ですのでお嬢様でも過ごしやすいかと思います。」
うん?今の説明だと差別の国やら色々あるのかな?リアルを求めるとそう言う問題も起きてるとは思うがリアル求めすぎでしょ。
陣の上に立つと淡い光が俺を包み込んで視界が眩い光で覆われた。
「また、お会いできる日を楽しみにしております」
眩しくて姿は見えなかったが間違いなくお辞儀をしているのがわかった。
光が薄れて目の前に見えた光景は廃墟と化した部屋の中だった。
転移元、廃城→転移先 廃墟ってどれだけ廃れた場所と縁があるのだろうか…
ボロボロの扉を開けると埃を被った女神像と荒れて壊れた長椅子、壁には絵が描かれていたようだが所々、剥がれており原型がわからないじょうたいだった。
見てわかったが廃墟(教会)だった。
吸血鬼が聖なる場所から出てくる…当時に転移陣を設置した人は何を考えていたのだろうか?
ルナからのtellが来ております繋げますか?
うん?ウインドウが出てきた、テル等が来る時は自動で出てくるらしい。
「「兄さん、今、何処にいるのですか?みんな待ってるよ」」
「悪い、イシュタールの廃墟化した教会の中だな」
「「何故そんな場所にいるのですか?」」
「それは後で説明するからそっちに向かうから場所教えてくれ」
ルナの話ではみんな既に揃っており、ゲートクリスタルの前で待っているとの事なので俺は教会を後に目的地まで全速力で向かった。
シルバーウィークは仕事が忙しく体調が悪い今日この頃、夜は寒く、日中は暑いとか本当に辛い季節です。
リアル離れてゲームに没頭したいと思うけど現実はそんなに甘くなかった…(笑)




