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freedomfantasy  作者: 黒猫の手
βテスト編
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チュートリアル2

初の戦闘シーン表現が少なく下手くそですがお許しを…

セルディウスさんと一緒に向かった部屋はかなりの広さと高さがあり、まさに修練場を思わせる作りとなっていた。


「お嬢様、中央にどうぞ」


右手を中央に向けて左手を胸に添えお辞儀を軽くしながら俺を導くセルディウスさん。

中央で立つと目の前に黒い影の様な者が現れた。

敵対する意思はない様だが徐々に人型を模してきて少し緊張してきた。


「この者が相手を致します。シャドーストーカー模擬戦でお嬢様に合わせて戦いなさい」

「御意に」


影が返事をすると完璧な人型の黒い鎧の騎士が現れた。右手に同色の黒い剣と左の盾がまた、威圧感と歴戦の戦闘を潜り抜けてきた感じがした。


「この者はシャドーストーカーの中で珍しく近接の騎士タイプですので受ける事と近接の戦闘に関してはかなりの者ですのでお嬢様の戦闘訓練には持って来いの相手になります。」


持って来いって多分、レベルからステータスまで別格なのだと思うのですが…


「この模擬戦はお嬢様が現状の力と能力を最大限活用できる様にする物です。戦闘の内容が大切なのでお忘れなき様」


その言葉と同時にシャドーストーカーは一歩一歩近付いてきた。相手の方が格上の上に先手を打たせるのは愚策だと思いナイフを利き手に持ち懐に入ろうと駆ける。

横から振るわれる剣の斬撃を見極めて回避をして0レンジの懐までもう少しの所で目の前に漆黒の壁が現れて迫ってきた。

回避が無理と判断して防御を取るも受けきれずに壁まで飛ばされHPが一気に減らされた。


盾の一撃じゃ無いぞ…これは厳しい。


ステータスを確認すると盾の一撃で30近く持って行かれていた。剣のダメージを受けると最もヤバイ状況になりそうだが自己再生 大のスキルで秒間50回復なので今はもう全開なのだが痛みのフィードバックで気持ちが折れそうだった。


痛みは感じるが現実の痛みの1/10位だとは思うが連続で受けるのは遠慮したいな。


フェイントを入れながらの攻撃や攻撃を避けて、隙を突いたりと色々な手を行ったがダメージ所か一撃も入れることが出来ずにひたすら壁に飛ばされたり床に叩きつけたりされて気絶寸前だった。


この自己再生 大って拷問スキルじゃねぇーか!


そう、ひたすらダメージを受けても秒間50の回復は130しか無い俺のHPを3秒で完治させてしまうのでひたすら向かって殴られを繰り返していた。その結果、軽くなってるとは言え痛みのフィードバックを永延と味わうのは拷問だった。


気絶したいけど3秒で痛みが消えるて全快するから気絶も出来ないよ。


「お嬢様、私からの助言を差し上げます」


今まで傍観していたセルディウスさんが戦闘のヒントを話してくれた。


「私が思うにスキルに頼りすぎて修練を行わないものは愚者だと思いますが逆にスキルを存分に発揮、有効に活用出来ない者も愚者かと思われます。お嬢様のステータスでは敵わない相手なのですよ。知恵とスキルを存分に活用して下さい」


スキル、眷属創造を突いたり使って戦闘を有利に運ぶ様な内容にすれば良いのか。


シャドーストーカーは元々の力をこっちに合わせて戦闘しているのなら2対1なら活路は見出せるけど闇雲に突撃したら返り討ちに遭うくらいのパワーはあった。

なら今の俺に足りない物を補ってくれる眷属を作れば良い。


眷属創造を発動すると媒体が無いのでMPがごっそり300も消費したが目の前に大きなカイトシールドを持ったスケルトンが立っていた。


スケルトン・ナイト(眷属)…魔法で生み出された存在で戦闘が終わると消える。防御に特化した性能を持ち、レベルが上がると並の戦士では突破出来ない防御力を備える様になる。


俺の所持品(?)だからか眷属の説明を確認できたが使い捨ての為、ステータスは見れなかった。ただ、防御に関しては間違い無いと思うのですがこの眷属を上手く使ってシャドーストーカーの攻撃を防ぎつつ一撃を入れる手を試そうか。


スケルトン・ナイトに指示を出す。


「盾で剣と盾の攻撃を防いでくれ」


スケルトン・ナイトは腰から剣を取り出してシャドーストーカーへ走って行った。


シャドーストーカーの剣を己の盾で防ぎ、己の剣を相手の盾に当てて行動を阻害していた。


鍔迫り合いならぬ、剣と盾のぶつけ合いの中で俺はナイフを持ち、素早を全開に使ったダッシュをして相手の裏側に回った。


相手も気づいてるらしく視線を軽く此方に向けているが前方のスケルトン・ナイトの猛攻で向きを変える事が出来なかった。

背後から黒い鎧の背に十字と左右に斜めに斬りつけてから即座に相手のレンジ外に退避した。


「グヌ」


本来ならダメージを通さない一撃だと思うがこちらに合わせたステータスダウンの影響でダメージを与える事が出来た。


これなら押せる!スケルトン・ナイトと一緒に前後から攻撃を続けてHPゲージが半分まで減らせた。


「姫様、予想以上にやりますね。では少し力を出させて頂きます。」


シャドーストーカーの剣が光を放っていた。これは技法を発動するときに発生するエフェクトだ。

スケルトン・ナイトも危険を察知して後方へ回避していた。


「剛剣 一閃(ごうけんいっせん)


技法が放たれた時後方へ回避していたスケルトン・ナイトは持っていた盾と共に一刀の元に両断されていた。明らかに剣のリーチより間合いが伸びていた。

真っ二つになった眷属は体を構成していた魔力を放ちながら消滅した。


これはヤバイ。眷属創造を再度発動するMPも無いしあの技法を防ぐ手立ても無ければ一撃でこっちのHPは0になるのは簡単に想像できた。

シャドーストーカーがこちらに向き直った。その時に敗北とゲームでの死を悟った。


あーチュートリアルで死ねとか勘弁して欲しかったし、難易度高すぎるよね。


「姫様、御免」


剣が振り下ろされてそこで意識が途切れた。

謝るくらいならやめて欲しかったな。


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