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freedomfantasy  作者: 黒猫の手
学園祭編
73/78

学園祭3

遅くなってすみません。

短いですがよろしくお願いします。


誤字脱字があれば報告ください、遅くなる可能性がありますが修正します。

委員長と別れた後は、着替えの為に生徒会室へ向かった。

沙羅と亜里沙は更衣室で着替えをしているが、俺は諸事情から綾に人払いをお願いして生徒会室を使わせて貰う事にしてあった。

扉をノックすると綾の返事が聞こえたのでそのまま中へ入る。


「少し遅かったね。何か用事でもあった?」

「まぁね。少し知り合いと出し物を回っていただけだよ。」


俺の返答に「そっか」と呆気ない返事をしながら俺の荷物を机に置いていく。


「これが柚子さんから預かっている今回の衣装だよ」


綾に「ありがとう」とお礼を言って荷物を受け取る。

衣装を取り出して壁に掛けてから制服を脱ぐ。


「私が居るのに平気で着替えるのか」

「今更、綾の前で着替える事で恥ずかしくなる訳が無いし…見たくないら出て行けば良い。」

「いやいや、ユキちゃんへの着替えは見たことないから興味があるのよ」


興味があるって普通に女装するだけなのだがと思いつつも着替えないと時間が無くなりそうなのでサクッと着替える。


頭のウィッグを脱いで中に納めていた髪を梳かす。


「本当に雪って男なの?本当に可愛いじゃん」


今にも俺を抱きしめそうな表情で俺を見る綾に少々、引いてしまった。


「男で悪かったな」


部屋の姿見で身だしなみのチェックをしながら、今日の出来事を振り返る。

ステージ前であまり緊張しなかった自分が一人の女性の前で緊張していた事実が少し可笑しかったが嫌な緊張感は無く、幸せな感じも得ていた。


「ふふ」

「ねぇ。今日、回った人って本当に知り合い?凄く幸せそうな笑みなんだけど…」


思わず笑みが零れた所を綾が見逃さずに見ていた。

はっきり言おうか考えていると生徒会室の扉がノックされた。


「はい、どうぞ」


ノックに対して綾が返事をすると外の人物は「失礼するわ」と言い室内へ入室する。

入ってきたのは我が事務所の社長さまだった。

本日は学園祭と言うことでいつもの派手なスーツから黒の抑え目な色合いだったのだが、ムキムキの筋肉でシャツからスーツまでピッチピチな状態は変わらず、香水も付けていて、歩き方も男の人より綺麗な歩き方はやはり学園祭の中でも異質な空気を放っていた。


「ユキちゃんは別室で着替えだと聞いて来たのよ。うん?」


要件を言いながらユキの顔を見た社長は何か気になったことがあるのか、そのままユキの顔をマジマジと観察するかのように見ていた。


「あら~、ユキちゃん恋してるのね」


社長の確信を突く発言にユキは動揺して、それを横で聞いていた綾も「ユキが恋…」と衝撃を受けていた。


「良いわよね~恋って、恋を男女問わず綺麗にしてくれる魔法なのよ。私の事務所は恋愛も自由だから節度を守って貰えるなら付き合っても良いのよ~。勿論、同性愛もokよ」


社長は手を叩いて、恋に対して話をする。

女性が手を叩いく行為は可愛らしく見える人も居るが筋肉ムキムキの社長が手を叩くとまず音が異様に大きいのと可愛い仕草と言うより恐怖を与える威圧感を感じてしまった。


「相手を好きになっても良いんですか?」

「良いわよ。と言うかその様子だと片思いの様ね。告白する事でも得るものがあるし、失恋してもそれを糧に歌うことが出来る。付き合うことで幸せをファンへ向けれるようになる。昔は恋愛を否定する所が多く、今でも少なからずあるけど、私は恋を知らない子が恋愛の歌を歌える訳がないと思うし、ファンを愛する意味も解らないと思うのよね」


社長の肯定的な言葉を聞いて、少し気が楽になった。

多分、社長の言葉を聞かなかったら、この仕事を辞めるまで恋愛をする決意を固める事が無かったのだろうと思う。


「じゃあ私は戻るわね。ユキちゃんも早めに会場へ向かって二人と打ち合わせをしちゃってね」


手を振って生徒会室を出ていく社長を見送って、色々と決意する。

後日、委員長へ告白と言うか自分の思い、そして…自分がユキであると伝えるために…

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