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freedomfantasy  作者: 黒猫の手
学園祭編
70/78

学園祭前~委員長の想い~

8月、忙し過ぎて更新出来ませんでした。

短いですが8月最後に、少しでも更新します。

「ふぅ」


自室のデスクの上で今年の学園祭の企画書と当日のシフトスケジュールを作成を終えると、少し腕を伸ばして凝った体を解す。

あと3日で学園祭なので、今の作業ペースだと泊まりでの作業は無さそうだと安心する。

予定通り、初日午前中に販売を担当する人たちの泊まりだけで済みそうだった。


「あっ、そろそろラジオの時間か」


ゲームのラジオで興味は無かったが、好きなアイドルが出ると聞いて少し興味があったラジオ番組を調べる。


【freedomfantasy】と言うゲームが人気なのは知っている。

私の好きなアイドル【時代】の遠山 瞬くんもプレイしていると知った時はビックリした。

【時代】として活動する前から遠山くんのファンの私は彼がゲーム好きなのは知っていたが、このゲームにも手を出していたのは驚いたし、私も始めようかなと思ったが、その時には【floralGirls】の人気などで一気に入手困難なゲームになってしまった。


ラジオが始まり、【floralGirls】の亜里沙ちゃんがメインで話をしてユキちゃんと沙羅ちゃんがリスナーからの話を読み上げていた。

ゲームの番組なので、どんな感じなのだろうと思っていたが、リスナーさんの一人一人が感じた思い出を聞いてると楽しいゲーム何だろうなっと思ってしまった。


花園はなぞのくん達もゲームの話をしていたから、やっているんだろうな)


話を聞いているうちにクラスメイトの花園はなぞの せつ君たちを思い出した。

クラスで人気者でサッカー部のエース村上むらかみ りょうくん、少し内気で村上君とは真逆な感じだけど優しい花園くん。

花園君にはクラス委員の仕事も少し手伝って貰っているけど、クラスメイトとは一定の距離を取っている感じがあった。

今、ラジオに出ているユキちゃんは花園君の親戚で、その関係で話をしたいクラスメイトは居るのだが、親の仕事の手伝いとかで早退する事が多いため、必然的に接点が少なくなり、周りも動けない状況になってしまい、少し孤立気味になったのは私の力不足なのかなっと悩んだ時期もあった。


生徒会に提出する書類の作成のお手伝いをして貰ったときにさり気なく、クラスメイトとの仲を聞いてみたが「俺はあまり目立ちたく無いし、ユキや家の事もあるから深く人と関わりたくないので現状で問題なので委員長が気にすることでは無いよ」と苦笑いを浮かべながら答えたのが印象的だった。

前髪は長くて、目を隠す感じで暗い印象を与えて居たけど、その時に覗かせた表情は苦笑いながらも綺麗な物で、少し見惚れてしまったのは私だけの秘密である。


(花園くん、身だしなみしっかりと整えたらカッコよくなるのに…)


ラジオを聞いていた筈なのに、今は花園君の事だけを考えていた。


(あれ?私って花園君の事きになってる?)


少し意識して見ると恥ずかしくなって慌てて立った時に足の小指をデスクの角にぶつかる。


「いっっっっ」


この痛みは全人類必ず解ると思うが声がかすれる程に痛い…

腰を落として、ぶつけた小指を抑えて悶絶する。


朱美あけみそろそろお風呂に入りなさい」


下から母親の声が聞こえる。


「わ、わかった」


気付いたらラジオも終わっており、結局、遠山君のコメントを聞き逃してしまった事に少し落ち込んだが、それよりも自分が花園君の事を意識しているかもしれない事の方が強く一瞬の落ち込みの後は恥ずかしい気持ちに溢れていた。



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