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freedomfantasy  作者: 黒猫の手
学園祭編
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狼の王3

時間が無く、急いで書き上げましたので、誤字脱字があれば報告ください。

リョウの合図と共に先に動くのがサラと合図を出した本人のリョウだ。

スケルトン・ナイトがヘイトを保って居るが、サブタンクとして再びヘイト調整に入るために攻撃とスキルを発動する。


「「ホラーシャウト」」


【ホラーシャウト】…対象に恐怖心を煽る叫びをぶつけて注意を引くスキル。レベルが下の相手になると恐怖のあまりに動きを止める事も可能になる。

スキルで一瞬の注意を自分たちに向けるサラとリョウの反対側から、ルナ、サリア、アヤメが攻撃を仕掛ける。


「獅子光弾」

「剣舞・乱舞」


【獅子光弾】…斧スキルの遠距離攻撃でSPを消費してオーラを獅子の形にして相手に飛ばす。

【剣舞・乱舞】…右手3回、左手3回の斬撃の後に蹴りの一撃を加えた7回攻撃。


二人の技を受けて、態勢を崩した狼に、アヤメが追撃をかける。


「はぁぁぁぁ」


気合と共に放つ斬撃、居合いから流れる様に顔を中心に切り付ける。


『グヌヌヌヌ、コザカシイ』


分厚い毛皮に覆われた狼でも、しつこく顔を攻撃されて、苦々しく声を漏らす。

一度、攻撃の流れが自分たちに来ていることに気付いているルナとサリアは更に攻撃を加える。

ルナの力のこもった、一撃は腹部へ叩き込まれ、サリアは足元から胴体へ切り付け、アヤメも手を緩めずに、上段斬り、突き、斬り上げ、回転斬りと流れる様に技を出す。


『コノ、ムシドモガ』

『やらせん、聖剣技・聖光剣』


狼が口を大きく開けて、目の前に居るアヤメに噛みつくタイミングで、スケルトン・ナイトは、光を纏った剣を口の内部に向かって斬り付ける。


眩い光と衝撃を受けて、狼は後ろへ吹き飛ばされる。


『グフ、オノレオノレ、ユルサンゾ』


狼は口や体中から血を流し、牙はほぼ折られボロボロの状態にも関わらず、目には憎悪や殺意が篭っていた。


『この体ではあの技はやはり無理だったか』


技を出した方の腕がボロボロと崩れ去っていた。

スケルトン・ナイトの強力な一撃を受けて満身創痍な狼だが、口を開き毛皮が輝いていた。


「同じ手は通じないぜ【ディフェンダー】【守りの陣】【フィールドディフェンス】【ダメージカット中】【耐える】」


リョウがスキルを発動すると、透き通る緑色の盾が俺たち全員の前に現れて、リョウへと繋がっている。

【フィールドディフェンス】…効果範囲内のPTメンバーのダメージを肩代わりする。効果は30秒

【ダメージカット中】…効果時間内のダメージを50%軽減する。効果時間20秒


『シネ。ウォォォォォォン』


狼の口から魔力の塊が打ち出されるが、それをリョウが正面から受た瞬間に爆発する。

爆発の威力は高く、衝撃が俺たちにも襲い掛かるが、リョウのフィールドディフェンスのお陰で、ダメージも無ければ爆風も防いでくれていた。


爆発の跡地には、リョウが倒れていた。体が消えていないと言うことは死亡してない無いので、早めに回復を行う必要がある。


『バカナ…ワガイチゲキヲフセグナド…』


狼は必殺の一撃をリョウ一人に受け止められた事に驚愕して動きが止まっていた。

リョウの作ったスキとアヤメ達が稼いだ時間の間に、俺と華月は準備を終えていた。

俺の紋章術は呪紋が無いと発動できないし、高位の魔法であればあるほど複雑で時間が掛かるデメリットがあり、華月も魔力を溜めればそれだけ威力が高くなるし、正しい詠唱を入れると、ダメージ制限を受けずに本来の威力が発揮する。


「燃え尽きなさい。【フレアバースト】」

「降臨魔法【天の裁き】」


【フレアバースト】…炎系上級魔法に分類される。灼熱の業火で相手を焼き尽くしながら中心に熱が集まり、爆発を起こす。

【降臨魔法・天の裁き】…古代紋章術専用の魔法。呪紋と魔法陣を組み合わせた物で発動可能で、神々の怒りを地上に落とす魔法。属性は雷


『ワレガ…マケル…ノカ…』


2つの魔法の威力で狼の周りは木々が吹き飛ばされ、露出した地面は大きな穴が出来ていた。

膨大な魔力を使用した華月と俺は地面に倒れた。

狼の声は聞こえたが、威圧感が無いことから瀕死かもう死に向かっている最中と思われる。


「あとは任せた。少し休む」


俺は倒れたまま、吹雪にあとは任せた。




~~~ ????視点 ~~~~


『どうだい?実験は成功したかい?』


通信機から聞きなれた男の声が聞こえる。


「成功はしたが、所詮は魔王級の劣化版だな。戦力的知性も無ければ欲に忠実で力を完璧に制御出来ていない。」


倒れた狼を見下ろしながら報告する。

動かなくなった狼を倒した冒険者が剥ぎ取りを行っている光景が見える。


「魔石は回収しなくても平気なのか?」

『大丈夫だよ。融合したら1つの自然な物にしか見えないから気付かれることはない』


男の説明で現場を去っても問題ないと思い、高台から麓へ下る。


『じゃあ近々戻ってきて正式な報告書をくれよ』


それだけ言って通信は切れた。

狼と戦ったPTの戦闘を思い出す。

確かに劣化版だか魔王級、それに対して彼らは善戦所か倒してしまった。

まだ成長の余地があると思うがこれから先、成長しえ行くと我らの障害になるかもしれないが、自分とは良い勝負が出来そうな相手なので少し口元がにやける。


(彼らの報告は上にしない方が良いな)


男はそのまま、誰にも見つかることなく、次の実験場所へ向かった。

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