みんなの意見
GW、休みの方が多い中サービス業は仕事です。10連休とか羨ましい!
「ユ~エ~」
門の修理を終えて屋敷の方を見ていたら後ろから、誰かに抱きしめられた。
「ユエ、ユエ!最近、会ってなかったから寂しかったよ」
アヤメが俺に抱きしめながら頬擦りした。
最近、現実では仕事、ゲームではクエストとアリスの特訓であまり会ってなかったがそこまででは無いと思う。
「そりゃ雪としてじゃなくて、可愛いユキちゃんやユエちゃんで会ってないと言う意味だよ。」
アヤメがみんなに聞かれない様に小声で呟いた。
「絡まれてるな」
「師匠、ただいまです」
他のメンバーも来たのを確認して屋敷の中へ案内した。
「しかし、少し古いが立派な屋敷だな」
屋敷の概観と内装を見ながら、リョウが呟く。
確かに、古い建物ではあるが、かなりの資金を使ったのか、使っている素材も良質なものなら、建てた職人の腕もかなりも物だと思われる。
年月が過ぎても、面影をしっかりと残しているこの屋敷はかなり、良い報酬だと思われた。
サラとサリアはみんなで話が出来そうな食堂を中心に掃除を行って居たので、食堂に集まる事にした。
話し合う事はクランメンバーの署名とクランカードの発行、今後の方針、の2点だ。
「みんなにはまず、メンバーのサインをこの書類に書いて欲しい。クラン結成の認可は貰ったので、初期メンバーが5名以上が条件なので、一応、全員お願いします。」
俺の言葉で、みんなが書類にサインしていく。
この署名したサインと【傭兵団認可書】を冒険者ギルドに提出して結成資金を払うと正式にクランとしての活動が出来るのだ。
「みんな、ありがとう。次は今後の予定だけど、どうする?」
「私はこの国に初めて来たから、少し周辺を冒険したいと思ってる」
アヤメがこの国を中心に冒険をする意見に他のみんなも賛成していた。
この国での拠点はこの屋敷を使用する事になったので、俺が冒険者ギルドい行ってる間に皆には各自で使う部屋の掃除をお願いした。
「ユエも一緒に冒険へ行くのか?」
「いや、私は調べたい事もあるので、この国の図書館へ行くよ。あと、個人的に行きたい場所があるので、そこへの行き方も調べてみる予定」
リョウの質問に俺は自分のやりたいことを答えた。
「行きたい場所って何処だ?」
【行きたい場所】…この言葉に少しアリスが反応していた。謁見で聞かされた話を思い出したのだろ。
吹雪がお茶を用意してみんなに配ってから席に着く。
「少し、謁見での話になるので長くなるが、私の行きたい場所と調べたい事に関する話なので聞いてほしい。このクランは私のこの方針で動きたいと思うけど無理強いはしないので嫌なら自分の好きなように過ごしてくれれば良いよ」
そう、これは個人的な理由なので、クランのマスターだからとメンバーに無理やり手伝わせる訳には行かない。
少し長い謁見の事を話し終えた時にはカップの紅茶は空になっていた。
吹雪は席を立ち、空のカップに紅茶を注ぎながら、みんなの表情を伺っていた。
「ユエ様の行動に付いて行くのか付いて行かないのか」と伺っている気がした。
「「「ユエ(ちゃん)」」」
リョウ、アヤメ、サラの3人が声を揃えて、俺を呼びかけた。
「水臭いぞ、お前のアバターの故郷は俺も見たいし、何より親友の頼みを断る訳ないだろ」
「ユエちゃんのアバターのお母さま…綺麗なんだろうな…私も見てみたから手伝うよ」
「私は一人のプレイヤーとしてユエが感じたこの世界の秘密を知りたいと思った。ゲーム内だけではなく現実でも手伝わせて貰うよ」
3人の意見を聞き、他のメンバーも賛同してくれた。
しかし、セシリアとアリスは他のメンバーに比べてレベルも戦闘経験も少ないため、この国に居る間はアヤメ、リョウ、花音、ルナのPTで参加してレベル上げをするこのになった。
「では私は冒険者ギルドへ向かった後にその足で、図書館へ向かうから、各自、自分の部屋を綺麗にしたら、アヤメたちはレベル上げと周囲の状況を調べて欲しい、サラとサリアは街の中で200年間に関する情報を知っている人が居るか聞いてくれ。ゴブリン族でも上位種なら200年前の事を実際に経験している人も居るはずだから、夜に各自で調べた情報を話する為にここに集まって」
みんなに指示を出すと、俺は食堂を出た。吹雪は俺の後から出て来たので。俺と一緒に行動するらしい。
まずは冒険者ギルドへ向かうために屋敷を出た。
誤字脱字修正しました。
少し追加の文章を記載しました。(内容的に変更はありません)




