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freedomfantasy  作者: 黒猫の手
クラン結成編
43/78

弟子との生活

誤字とかあると思いますが、楽しんで頂ければ幸いです。

あの後、二人を家兼店舗に連れて行ったら、かなり驚かれた。

土地の広さと、建物の大きさ、あと場所も、かなり良い所なので驚くのも無理は無いと思う。

二人を案内をしながら、3階へ向かう。

3階には自分の寝室と客室があり、客室の1つを二人の部屋に提供する事にした。

案内した部屋は店舗裏側(工房の上)に位置する場所で、裏庭が窓から見える良い部屋だと思う。

部屋には最低限の家具が設置されている。

机、クローゼット、姿見、ベッドが各2つある。元々、客室は二人用に設計されていたのでそのまま、使って貰うことにした。

必要な物は個々で買い足して貰う予定だ。


「凄い」

「今まで泊まっていた宿より立派だよ」


二人は年相応のキラキラした目で感激していた。

そんな姿を見せられたら連れてきて良かったとユエ自身も満足そうに二人を見つめる。





二人を店舗に連れてきて、5日が経った。

その間に仲間に紹介をして、セシリアとアリスは自分の弟子だと伝えた。

リョウやアヤメはビックリしていたが吹雪が何と、「ユエ様、少し意見を言わせて頂きたいのですが、セシリアさんを私が面倒見ても宜しいでしょうか?」と言ってきたのだ。

何でも、セシリアはヒーラータイプの様に見えるので、俺より、自分の方が教えるのには向いているとの事でセシリア本人と話をして承諾した。

その後、吹雪も家に住むことになって、メイドさん兼セシリアの師匠と言う立場になっていた。


俺は日中は現実の生活でログアウトしている間は吹雪が二人を面倒見ながら店舗の切り盛りをしてくれるのも助かっている。


「師匠、師匠はやっぱり毎回、ログアウトしないと行けないのですか?」

「そうだね。私にも向こうの生活があるし、それに休みでもログイン制限に引っかかるから、本当に2日間居るとか出来ないの」

「けど、吹雪さんは私たちとずーっと一緒にいるのですが?」


アリスの疑問は分かる。アリス自身はリアルの問題で、ログアウトをする必要が無いと言う。現実との繋がりは一応、アリスの様なこの世界でしか生きれない、生きている状況じゃない人の為に、現実の人たちと会話できる通信アイテムが提供されているのだ。

4日前位にアリスのおじさんとおばさんに挨拶をしたときは正直、ビックリした。


「吹雪は、アリスと違って現実には存在しないAI何だよ。だからこっちの生活が彼女にとって現実なのさ。」

「AIってセシリアちゃんと同じこの世界の住人?」

「いや、吹雪は私の妹が作ったAIで初日に会った、華月って子もAIで吹雪の妹になるね」


俺の話でアリスは吹雪がAIでしかも、この世界の外部から来たと言う事実にビックリした表情をした。

ちなみに今、会話を行いながら、剣の素振りをアリスは行っている。

アリスには、俺やアヤメが使う刀では無く、こっちの世界に普及している剣を渡してある。

しかし、ただの剣ではなく、俺自身がアリスに合わせて作った一品物だ。

両刃ではあるが、従来の剣より細長く作ってあり、従来の剣の【切る】動作とレイピアの【突く】動作を両立出来るデザインにしてある。


素振りは上段からの振り下ろしとレイピアに良く使われる突きの動きを行って貰っている。

セシリアも吹雪から聖魔術と格闘術を伝授されていた。

何故、格闘と言う疑問もあったが吹雪が言うには「この世界の住人やプレイヤーは基本、魔術師で近接スキルを持っている方が少ないのです。しかし、近接戦闘の心得や対処が出来ないと、実際の戦闘では死しか無いと思います。ですから、私は自身の思う最大限の技術と生き残る為の術を彼女に教えようと思います」との事です。

吹雪はプレイヤーの間で、「殺戮の聖女」と言われている。

回復もするが格闘技と杖を使った棒術でモンスターを蹂躙する様が名付けられた原因なのだが…何してんの?吹雪さん。


「師匠、素振り終わりました」

「じゃあ、私と模擬練習しようか?スキルは使用不可で自身の技術向上の為だから、スキル発動1回に対して罰として庭1周ね」


ルールを伝えながら、練習用の武器を取り出す。

刃を落とした太刀。重さも愛刀と同じで使いやすくしている。


「じゃあ何処からでも来ていいよ」


アリスは俺の言葉を聞き、すぐに攻撃に移った。




模擬練習を始めて30分位でアリスは地面に仰向けで倒れていた。

かなり汗だくで、息も荒いのに対して、俺はまだまだ余裕だった。


「今日はここまでにしようか?」


終わりの言葉に立ち上がる事が出来ないが「ありがとうございました」とアリスはしっかり挨拶をする。


この調子なら、あと5日後にはゴブリンの国に連れて行っても大丈夫かな?

次のクラン結成クエストはPTでゴブリンの国へ行って、ゴブリン王から魔法金属を貰って来る物で、そのPTにセシリアとアリスを入れて行くと話になったので、二人への指導には少し熱が入ってしまう。

稀にリョウやアヤメがアリスに指導したり、華月がセシリアに魔法の事を教えたりしている。


ちなみにPTメンバーはサリア、俺、アリス、セシリア、吹雪、サラの6人で向かうのでサリアとサラには連絡をして、5日後にクエストの手伝いをお願いした。

何故、サリアとサラなのかと言うか、二人もアリスやセシリアと同じく、アヤメとルナに師事を受けていた弟子で俺たちの中では新人なので、今回のクエストで実力測定を行うというものであった。


今回の戦果次第では指導は終了するとも二人は言ってい。

アリスやセシリアも同じ位の戦果があれば、次のステップに移ろうかと考えながら、残り5日間のトレーニングプランを考えるユエであった。


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