新たな日常
更新するペースが最初よりに比べて、かなり落ちている。
2章の話の方向は決まっているので後は、書くだけですから、時間があるときに書いてゆっくり、更新していきます。
「雪、メール見たか!」
日差しが窓から入り込み、教室の室温はかなり高くなって要る中、HRに集中しているクラスメイトは何人居るのだろうか?
机に突っ伏す者、暑さで朦朧としているのかフラフラしている者、暑さを紛らわせる為か横の友人と話をする者、色々居るが、幼馴染の遼はおしゃべりをするタイプの様だ。
かなり興奮気味で話しかけて来る。担任は一応、注意を促すが地獄の様な教室より冷房の効いた天国の様な職員室へ行きたいのか、聞いてない人が居ても関係なしに話を進めていく。
「メールの内容だけ今、読んでおけよ。変更内容とか結構、多いから」
遼に言われて、運営からのメールを確認する。
受信日が昨日の夜で、βテストの参加者全員に送られているらしい。
内容は正式サービス開始の際の変更&修正などだった。
【変更点】
【貨幣】
貨幣は世界共通貨幣「MG貨幣」人族大陸「G貨幣」に変更します。
それに伴い最上位に10000相当のMG金貨とG金貨を実装します。
【レベル&ジョブに関して】
種族レベルを最大100 ジョブレベル最大50まで引き上げます。
ジョブスロットシステムを採用します、
スロットにセットしたジョブの能力以外はスキルセット以外では使用出来ません。
成長もセットしたジョブのみ有効になります。
種族レベル10で1スロット20でスロット解放 合計3ジョブを自由に組み合わせることが可能となり、スキルと合わせる事でオリジナリティーを出すことが出来ます。
新たに、サモナーとテイマーを実装。
ジョブセットの際は教会か対応するNPC以外は行うことが出来ません。
スキルは今まで通り、プレイヤー自身が自由に変更出来ます。
【種族とスキル】
上位種族への転生クエストを実装しました。例 現地人⇒英雄
それに伴い、上位種族専用スキルを実装しました。
【システム】
課金ガチャを実装しました。素材はSランク相当から最低のEランクまで出ます。武器はバランス的に最大Bランクまでになります。また、モンスターの卵と召喚獣も出ます。
傭兵団「クラン」の設立クエストを実装しました。
「freedomfantasy」の世界を全て解放しました。
人族の大陸に行く為のクエストを実装しました。
NPC鍛冶屋で【依頼制作】が出来る様になりました。
モンスターのレベルを一部引き上げ、行動AIを変更します。
正式サービスでかなり変わるようだ。
ジョブのセットは今までが曖昧でスキルがあれば良い所に関する修正だろうな。
βで言われていた、プレイヤーからの問題点や不便な部分の修正が出来ている。
「じゃあ、これでHRを終了する」
いつの間にかHRの連絡が終わっていた。しかし、暑いな。
「先生、うちのクラスの冷房はいつ直るのですか?」
クラスメイトの一人が現在、故障中の冷房の復帰の時期を訪ねた。
確かにこのままの、室温ではとても勉強にならない。
教室内を見渡すと現在も暑さで参っているクラスメイトは半数以上居て、空席も見える。
HRの間に熱中症で保健室へ運ばれたらしい。
「うむ、先生もこの状態はヤバいと思い、校長に進言しているのだが、修理に来れるのが結構、かかるので応急処置として、明日から終業式までは他のクラスへ何人かのグループに分断して授業を受けて貰うことになると思う。」
明日からと言うのは多分、今日中に調整して明日には移動出来る様にするのだろうな。
今日は仕事が無かったので地獄の学園生活を乗り切り、放課後を無事迎えることが出来た。
今日一日でクラスの半数が保健室に運ばれたのは我がクラスだけだろう…と言うか病院沙汰になったので結構やばい状態だ。
「そりゃ大変だったね」
放課後の帰り道、隣の綾は笑いながら労いの言葉を言うが正直、こっちは笑えない。
今日は、明日からの正式サービスに関する作戦会議と言う名の元、帰りに行きつけの喫茶店でお茶をする事になっている。
珍しく、花音や愛里沙、沙羅さんも呼んでいるのである。
喫茶店「紳士の茶会」
マスターが趣味で行っている店で、【客と店員は友達】【時間を忘れる空間を】をモットーにフレンドリーな接客と時計の無い店内はかなり落ち着く。
ここの店舗では財布以外の荷物は入り口のロッカーに預けることになっているのだ。時間を忘れる空間として、電子機器の持ち込みは厳禁で持ち込むと店内に入れて貰えないのだ。
「いらっしゃいませ」
黒の燕尾服で執事風な格好の30後半ダンディーなイケメンが挨拶をする。
「雪さま、どうぞこちらへ、ご友人はすでに来ております」
マスターが案内する席にはすでに3人が座っていた。
「ご注文があれば伺います」
メニューを見ずに俺たちは注文を済ます。
行きつけなので、いつもので伝わる。
「さて、リアルでは初めましてだね。」
綾がみんなを代表して挨拶する。
「本当にユキさんも学生してるんだね。けど何で男子の制服?」
「愛里沙よ。そこはユキの趣味だろ。察してあげなさい」
俺は学校で使っているウィッグを取って隠していた後ろ髪を出して、自然なユキの髪形に戻す。
ウィッグと言うかもうカツラに近いのだがね。初めはゆきの時がウィッグだったのだが、撮影の際にかなり動いて髪形が不自然だったり触られたしする時があったで、今は逆になっている。
「バレない様に男装して学校に通っているのよ。理事長は親の友人だから融通が効くのよ。」
前もって決めていた言い訳を言ってこの場を流す。
皆が席に座ったタイミングでマスターがケーキとコーヒーを人数運んで置き終わると同時に綾が口を開く。
「さて、集まって貰ったのは明日から始まる正式サービスに関しての相談事だね。結論から言うと、このメンバーでクランを作らない?」
運ばれたケーキを口に運んでニヤリと悪そうな笑顔で皆に聞いた。




