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freedomfantasy  作者: 黒猫の手
βテスト編
34/78

PVP大会 夜

更新が遅くなりました。すみません。

仕事が忙しくて執筆が思う様に進みませんでした。


ブックマーク&アクセスして頂いた方、本当にありがとうございます。

少し落ち着くまでゆっくりになりますが、頑張って早めに次の話を投稿出来るようにします。

予選ブロックを1位で突破して、本戦への出場権を得た。

まだ、試合中のブロックがあるが先に、本戦のトーナメント抽選会場へ向かった。




会場の扉を開けると数人の人が、すでに居た。

剣士っぽい人から、魔導士系の人も居て、中にルナの姿を見つけた。


「ルナも本戦へ出場出来たのか」

「姉さんが作ってくれた武器のおかげです」


そう言って、背に背負った斧を見る。

身長より大きな斧を振るう姿は圧巻だっただろうな。応援に行けなかった事が少し悔やまれる。


「姉さんも結構、噂になってますよ。スキルとジョブが良く分からないとか、太刀は実装されてるの?的な感じで」


太刀は見た目的に噂になるとは思っていた。けどスキルは無いので、使える人しか使えないので需要は皆無だと思う。魔法の方も、紋章術は理論上すべての魔法が使用可能なのだが、事前準備や魔法陣作製などのデメリットが多いので、やはり知る人しか知らないのである。

最近は中位は全て呪紋を覚えて、上位を探してる最中である。


このゲームの魔法は下位 中位 上位が基本で更に特殊な条件で神位の魔法が可能になるとか。


「太刀は私しか持ってないからね。今後も自分の為以外に作る気は無いしね」

「そうなんだ。私が欲しいって言っても?」

「妹の頼みは断れないよ」


笑いながらルナの頭を撫でると、子供扱いが気に喰わないのか少し、頬を膨らませてそっぽを向く。


そんなやり取りをしていると、アヤメ、リョウ、吹雪、華月が入って来た。


「先に来てたか」


リョウが笑いながら俺たちに近づいてくる。

やはり、みんなも予選は通過したらしい。まぁ俺よりレベル上げてたから当然か。


「しかし、このゲームはレベルの概念があまり意味が無いな」


リョウが少し、苦笑いをしながら呟いたので、「どうして?」と聞いていた。


「いやな。モンスターの時はそこまで気にもしてなかったのだが、PVPになると、ただステータスとスキルで戦えるわけじゃなくて、動きや戦術も大事だし、どれだけ相手の急所に的確に攻撃を入れるかが需要だと気づいてな。」

「私的には、このゲームは楽だよ。現実と同じくこの身の技術が活用できるのは素晴らしい」


アヤメが笑顔でリョウと違う意見を言う。


「現実を重視したゲームと言うことはありますね。リョウ様はPVPで気づいたと言いましたが、実際の戦闘でもモンスターに首を一発で飛ばされるとHP何て意味はありませんからね」


吹雪は見たのか、モンスターでも一撃死はあると忠告をしてきた。




会場に各ブロックの1位2位が揃ったようで、会場内のステージに王様が護衛を付けて登場した。


「今日の諸君らの戦い、実に見事であった。本来は1位のみの報酬なのだが、良い試合で余も心躍る者だったので、2位には2本贈呈しようと思う。ではこれより明日の本戦トーナメントの抽選と予選突破の商品を授与する」


王様が言い終わると、扉が開き、兵士が魔法薬【ハイポーション】を持って来て各自に渡していく。

それと同時に透明の紙を渡された。


「その紙は魔法で反応する様に出来ている。1~64の数字が浮かび上がり、その順番で、箱を引いて貰う。箱の中にも1~64の数字が書かれた球が入っており、その番号がトーナメント場所となる」




抽選が終わり、俺は1番、リョウは17、アヤメは30、ルナは41、吹雪は52。華月が63だった。

皆と当たるにはベスト8で3回は勝たないと無理だった。

明日に備えて、抽選が終わり次第、解散となった。


「ユエ~。予選突破おめでとう会しない?」


アヤメが俺に肩を組んで、耳元で言ってきた。

正直、リアル性別知ってる癖に、この接近は勘弁してほしい。


「おい、アヤメ。場所はどうするんだ?」

「う~ん。ユエどこか良い場所知らない?」


場所を決めずに提案したのか…。

朝方に、家が完成したとかメールが来てたのを思い出した。


「家具も無いし、俺もまだ確認してないけど、俺の店舗兼住居に行く?」

「姉さん、家なんて買ったんですか?」


俺の言葉でルナが呆れ半分驚き、半分な感じで話に入って来た。

借金と言うかローンだけどね。


「じゃあユエの家に決定で、飯は各自で調達して冒険者ギルドへ集合ね」


アヤメがリーダーシップを取り、各自で食事を集める為に一時解散する。

外へ出ると、サリアとサラが待っていたので二人に手を振って近づいた。


「ユエさん。どうでした?」

「明日は結構、早くから開始だから応援よろしくね」

「任せてください。私が誠心誠意、応援させて頂きます」


サリアがやる気満々の表情で私に言ってきた。


「ユエなら良い所まで行くと思うから頑張って」


応援してくれている二人もこの後の食事会に誘ってみた。


「ユエさんの家に行けるのでしたら私はどのような用事も後回しにします」

「私たちは今日も明日も予定は無いから良いよ」


サリアの返事は問題だが、用事は無いようなので、一緒に食材を買って冒険者ギルドへ向かった。







冒険者ギルドにはまだ、誰も来ていなかったので椅子に座って待つことにした。

サリアは私の隣で、サラは私の正面で本を読みながら座っている。

紅茶を飲みながら、ギルド内の人の流れを見る。

新人は喜々として掲示板を眺め、ベテランは難しそうな顔をしながら、メンバーと話したり、自身の荷物を確認していた。

そんな中、大量の荷物を抱えたリョウとアヤメたちが現れた。

女性陣は荷物を持っていない所を見ると、リョウが荷物持ちにされたな。


「おまたせー。さぁ、ユエの家に行こうか!」


アヤメが仕切りながら外へ出ていく。

場所知らないのに、なぜ率先して外へ出ていくのだろうか…

俺たちもアヤメの後へ続くようにギルドを後にした。



ギルドを出て、貴族などの住むエリアへ向かっていく。

俺の家は、貴族街と職人街の間にあるらしい。

メールに付属されていた地図を見ながら歩き続けると目印の場所へ着いた。


「うわ~でかいね」

「さすがユエ様です」

「ユエ…これマジか…」


アヤメ、吹雪、リョウが家を見て驚愕の声(一名違うが…)を上げる。

目の前には、白い壁と赤い屋根の家と言うか屋敷だった。


玄関扉を開けると、店舗スペースが現れた。

1階は広々とした、店舗スペースと工房スペースと素材置き場がメインになっており、居住スペースは2階からになる。

2階はキッチン、広いリビングスペース、浴槽だった。3階は宿泊用の部屋と自分の寝室だった。

何と地下もあり、地下は修練所兼、武器を試す場所になっていた。

かなり素晴らしい家になっているのだが、やはり金額もかなりの額で、当分商人ギルドには頭が上がらない。


「早く宴会やろうよ~」


俺は自身の買った材料で調理を始める。

その間に皆にテーブルと椅子の準備をお願いした。

このテーブルとイスなどの生活用具はおまけとして付けて貰っていた。


サリアとルナがお互い挨拶をしながら、二人でテーブルを運ぶ光景はほ、のぼのしてしまった。

吹雪と華月はテーブルにクロスと食器などを配置していた。

リョウは持ってきた荷物をキッチンへ運ぶ。

アヤメは…ただ声を出して応援?していた。


「さぁーみんな頑張れ!美味しいご飯が待ってるよ」


ならお前も手伝え!っと思う人は少なからず居たと思う。




「予選突破おめでとう!明日は本戦、美味しいご飯を食べて英気を養って優勝目指そう!」


アヤメの乾杯の音頭と共に食事が開始された。

普段接しない俺の仕事仲間と幼馴染たちだったが、食事と言う空間で気兼ねなく会話をして、食べて飲んでをしていると仲良くなっていた。

サリアとルナは年齢が同じなのか気が合い「ルナっち」「サーちゃん」とあだ名で呼んでいた。

リョウはサラと会話をしていたが共通の話題あるのか?っと不思議に感じる組み合わせだった。

吹雪と華月は、メイドの様に食事の追加と片付けなどを行っていた。

そして、俺はアヤメに絡まれていた…


「ユエ~太刀、私も欲しい~。作れ!」

「今度ね」


アヤメに刀持たせると多分、俺じゃ勝てないわ…リアルチートが!


こうして、予選の夜は楽しく過ぎていった。





誤字修正


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