武具制作受付中!
色々忙しくて更新遅くなりました。
急いで書いていたので誤字などが多いと思いますがよろしく願いします。
今日も晩御飯後すぐにログインをした。花音含めて他のメンバーもログイン済みらしく、リビングに勢ぞろいしていた。
「あらあら、今日はみんな一緒なのね。賑やかで楽しいわ。」
嬉しそうに紅茶を入れてみんなに配るネフィーさん。
最近、料理人のレベルが高くなったことで分かったがレベルが上がる=美味しくなる訳ではなく、戦闘と同じく元々のPSが無いと不味い物が出来るらしい。
恐ろしいのは、味は最悪なのに効果が一緒と言う事だ。
料理だけではなく武具も同じで、100人の職人が鉄の剣を作ると見た目が一緒になることは少ないのだ。
NPCは一緒の見た目になるので、プレイヤー職人の唯一の利点でもある。
この事から、いつも美味しい料理を提供しているネフィーさんの料理技術は、かなり洗礼されていて下手をしたら俺よりも旨いのだ。今度、教わろう!
「じゃあ、ユエ悪いが俺たちの装備を頼む。俺は今ある素材で剣と盾 鎧を作ってくれ」
「私は剣と軽装の胴装備ね」
「兄さん。私は斧と胴装備の鎧をお願いします」
「吹雪たちは良いのか?」
多分、遠慮しているのでは無いかな?っと思ったのでルナ、リョウ、アヤメが依頼を言ってる間、リビングの入り口に立っていた吹雪と華月に聞いた。
「では申し訳ありませんがこのマントの強化と足装備をお願いします」
「私もお姉ちゃんと同じで!」
要望も聞いたことだし、レンタル工房を借りて制作を開始しますかな。
まずは武器から作る事にした。
剣が2つ、斧1つだ。各自から必要数のインゴットを買って貰い加工を開始する。
鉄の剣と言えども刃の長さや太さは色々あり、また、柄の部分も細工が可能なので奥が深いのだ。
俺の物は刃の正面に模様にカモフラージュさせた、呪紋を刻み、柄の部分に魔石を加工して填める。
斧は、一撃の重さを出すために刃の部分には大量の金属を使い重さを出して、柄の部分は木なので折れにくいようにしっかり乾燥させた木材を使用する。この木材も店売りの物の中では最高級の木材を使用している。
鉄の剣…攻10 ※力5 効果 切れ味上昇。ユエ作の鉄の剣。柄には魔石が填められ、剣の模様が美しい。風の加護があり、わずかな風を纏い、切れ味が良い。
鉄の斧…攻20 ※力15 。ユエ作の鉄の斧。従来の鉄の斧より重量が重く、威力が大きくなっている反面、必要パラメーターが高い。
短剣と言うより、短刀を作る感じでやってみた。石炭を加熱してコークスへ変化させる。
コークスと砂鉄を炉へ入れて溶かすのだが、現実では7~8日ほどかかるのだが、ゲーム補正ですぐに完成した。
玉鋼…東洋の技術で作られた金属。
玉鋼とアイアンインゴットを使い刃を作る。
熱を加えて叩いて、形が出来たら焼き入れをする。
短刀…攻10 ※力5 素早5 シンプルな短刀。刃が鋭いが刃が欠けやすい。この世界では珍しく製作者はユエ
普通に短刀が出来た。刀身の出来も良く、我ながら惚れ惚れする。
玉鋼をもう2つ使用して、刀を1つ作る。
野太刀…攻15 ※力10 素早10一般的な太刀。この世界では珍しく、製作者ユエ
自身の武器になるので左手と右手に持ち、その場で軽く振るう。
短剣と違い逆手に持つと使いやすく、主の右は普通に持ち、左を逆手に持つ。短剣よりも攻守に優れている気がした。
太刀は鞘を腰に構えて居合を1回行う。まぁまぁの感触だった。
防具の作成に入った。強化は素材と職人レベルがあれば出来るのですぐに終わらせた。
どちらのマントも+2にして防、魔防が+2上がった。
魔導士のマント+2…一般的な魔導士が使うマント。
次は足装備を作ろうかな。材料は基本はウルフのなめし革を使って、少し防御を上げたいので鉄のプレートを入れる。
ウルフブーツ…防3 狼の革を使ったブーツ。鉄で補強されているので防御力がある。
重装備の鎧はプレートアーマーで金属軽装鎧はメイルである。
アイアンプレートアーマー…防30 ※力15 金属を使った重鎧。重く適正筋力が無ければ動く事すら出来ない。そこ代わり防御力はかなり高い。
アイアンメイル…防20 ※力10 金属を使った軽鎧。金属を部分的に使い、動きやすさを考えられた作りになっている。急所を主に守る為、胸部がメインに金属を使用している。
一応、装備が出来た。連絡して、その場で皆に渡して試着してもらうとアヤメは少しサイズが小さく、ルナは大きすぎたので調整を行った。リョウは丁度良いサイズで調整の必要が無かった。
「兄さん、ありがとうございます。」
「ユエ、サンキューな」
「ありがとう。さすがユエ、可愛いだけじゃなくて頼りになる。」
「ユエ様、ありがとうございます。」
「ありがとー」
皆からの感謝の言葉を貰い、生産職の喜びを噛み締めていた。
やっぱり、喜ばれる仕事をするのはこっちも嬉しくなるな。
その後、試し切りのPTに誘われたのがだまだやることがあるので断った。
「太刀と短刀の強化を行うかな」
そう、呪紋を刻む事と今回の制作で会得したパラメーター付属を使用した。
短刀・雷切…攻12 ※力5 素早5 短刀に雷の力が宿った。貫通力が高く、投擲武器としても使用できる。
短刀・風迅…攻12 ※力5 素早5 短刀に風の力が宿った。刀の切れ味が更に増して、金属でも技量により切断可能になった。
野太刀・火車…攻18 ※力10 素早10 野館に炎の力が宿った。火を刃に纏わせて、攻撃力が上がっている。
大会に出るための武器が完成した。ただ、残念な事が1つだけあったのだ。
このゲームは西洋の世界観をベースにしており、太刀は両手剣スキル、短刀は短剣スキルとして認識されてしまったのだ。
しかし、太刀と両手剣、短刀と短剣では、構や使い方が全く違うので、スキルがあり、技があっても使用できるものが少なかったのだ。
近所のお兄さんの家で昔、習っていた古武術(アヤメと一緒に習っていた)の技を使うしかないのだが、ゲームアシストなしの技術が、どこまで通用するか試さないと大会では、使用出来そうもなかった。
腰に太刀を装備して、短刀2本を袋に入れて持って、冒険者ギルドへ向かうために工房を後にした。




