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freedomfantasy  作者: 黒猫の手
βテスト編
22/78

戦利品を加工します

本日も学業と仕事を終えて帰宅して早々に雪は自室へ向かった。

自身がここまでハマるとは当初は予想もしていなかったが今では、[freedomfantasy]をプレイしていない自分が想像出来なくなっていた。



いつものユエに与えられている部屋の天井が目に入った。

この光景も今ではもう慣れたもので、ベッドから起き上がると軽く腕を伸ばして服装を整える。

昨日の戦利品を加工するため、職人ギルドへ向かおうと部屋を出た。


「あら、おはようユエちゃん。みんなは外へもう行っちゃったわよ」


部屋から出るとネフィーさんが相変わらずの優しい笑顔で、迎えてくれた。


「冒険者は夜が活動時間なのは分かるけど、体調が心配だわ」


俺の目の前に晩御飯なのか、かぼちゃのスープとパンを2つ置いて、息子のリョウの心配事を漏らす。


「大丈夫ですよ。リョウもほかのみんなも子供じゃないのですから、自己管理もしっかりしてますよ。もちろん、私もです。だから、ネフィーさんはいつも通りに優しい笑顔で私たちの帰る場所になってください。」


俺の言葉を聞き、はじめは目をキョトンとさせながらも頷き、笑顔でこっちを見つめてきた。


「そうね。ユエちゃんの言う通り私は子供たちの帰る場所をしっかり守って、いつでも帰って来ても良いのよと思える家にすることが大事なのね。それに私自身が子離れが出来ていなかったのね。」


そう、言いながら台所の片づけを始めた後姿を見て、一人の母親の子を思う気持ちに触れたことで自分の両親も自分では分からない気遣いや思いがあるのだろうなと感じながら食事をした。



食事を終えた後、職人ギルドへ向かった。向かう道中、色々な露店を軽く物色するもやはり、珍しい素材やアイテムなどはまだ出ていないのか特に良い物は無く、目的地へ着いた。


「ようこそ、職人ギルドへ」


中へ入ると受付からの歓迎の言葉が来た。俺はそのまま受付へ進み、要件を済ます。


「レンタル工房を利用したいのですが」

「レンタル工房ですね。使用時間とギルドカードの提示をお願いします。」


レンタル工房はギルド加盟の会員が利用できる工房で色々な生産職の道具などが備わって場所で利用時間×料金が必要で1時間500G必要になる。

所持金が少ないので使用時間は2時間で1000Gとギルドカードを受付のお姉さんに渡す。


「確認しました。では奥の1番工房を利用してください」


カードと工房の鍵を受け取り指定された部屋へ向かった。

扉を開けて中へ入ると、薬剤系に使用するビーカー、フラスコ、ランプから鍛冶に使う、窯とハンマー、裁縫用の機織りなど多様の設備があった。


本日は、革のなめし作業、薬品制作、鉄鉱石のインゴット化が目的だった。


まずウルフの毛皮をなめす為に棚からミョウバンを取り出して、なめし液を作り毛皮を薬液に浸してら一瞬でなめし革になった。


ウルフのなめし革…ウルフの毛皮をなめした革


本来はもっと工程があるのだがゲーム補正で簡単に短時間で作れる。持っていたウルフの毛皮×30とジャイアントベアーの毛皮×2つをなめし終えた。


次は鉄鉱石をインゴットにする為、鉱石を溶解炉の中へ放り込む。溶かすのに長時間必要だがこれもゲーム補正で一瞬で溶解炉からインゴットの状態で出てきた。これには違和感しかなかった。

鉄鉱石10個をアイアンインゴット×5個になった。


最後は薬品つくり、薬草をすり鉢ですって、ビーカーに入れる。その中に工房にあった蒸留水を入れると完成した。


回復薬(微小)…体力回復の飲み薬。HP15 回復。止血効果は無し。かなり苦い。


薬草よりマシなものが出来た。今度は煮詰めてみたいのでランプを用意して30個の回復薬(微小)を煮詰めていった。


回復薬(小)…体力回復の飲み薬。 HP20回復。止血効果は無し、気絶回復。想像を絶する苦味。


うん…味がやばいことになった。回復と同時に気づけ薬になりそう。だって気絶回復が付属されてるから…

作った結果、回復薬(小)15個が完成した。微小2つで小1つになった。

味に関しては要改良という事で次は、なめし革を使って防具を作ることにした。


ウルフのなめし皮を使いフードとローブを作る。工房にある革細工用の針とハンマーを使って縫い合わせて作る。ウルフの革ということでイヌミミをフードに作り防御力と見た目を両立させた一品を生み出した。


ウルフのフード…防5 防寒 ウルフのなめし革を存分に使ったフード。上のイヌミミがチャームポイント。革を沢山使った事で防寒にも優れている。


ウルフのローブ…防10 防寒 ウルフのなめし革を存分に使ったローブ。魔防は全く無いが防御力が高い一品で革を沢山使った事で防寒にも優れている。


うん。ローブに15枚、フードに10枚使ったが納得の物が出来た。時間を確認すると丁度良い時間なので工房を出る事にした。

工房から出ると手元に鍵が握られており、部屋は閉じられていた。


「ご利用有難うございます」


鍵を受付に返してギルドを後にした。




誤字修正しました。

ロープ⇒ローブ

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