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freedomfantasy  作者: 黒猫の手
βテスト編
18/78

新しい試み

ログインすると部屋に吹雪が立っていた。


「おはようございます。ユエ様、こちらが本日の売り上げになります。」


手元に今日の売上金18700Gを渡してきた。これは材料費とギルドへの税がもう引かれていた。

手持ちと合わせて24360Gでそこから吹雪に今日のバイト代を渡した。


「ユエ様、別のそのような大金を私にお渡ししなくても良いのですよ」と吹雪が拒んでいたが労働に見合った報酬を渡すのが社会のルールでここでは吹雪も一人のプレイヤーとして存在しているのでしっかりそのことを説明して4000Gを渡した。

冒険者の討伐などの報酬でも150G が普通なのに4000は確かに大金だろうが今後も手伝って貰うことも多いと思うのでそこは少し多めに渡した。


「手伝いの間に私も商人のジョブを取得しましたがレベルが上がっていないので今後の手伝いで上がるかと思います」


やはりアイテムの売買で取得出来るっぽいな。ただどのくらいやるのかがわからないので今後、ほかの人にも手伝わせるときに調べてみようかな。


吹雪と一緒に部屋を出るとリビングには誰も居なくネフィーさんも出かけていた。


「この腕輪と指輪を売りに行くのだが来る?」

「今日は別行動と伝えてありますのでお供します。それに私は、ユエ様専用のAIですよ。主人を蔑ろに出来るはずがございません」


吹雪と一緒に街へ出た。向かう先は商人ギルドで競売へ出品しようかと思った。初めて作った装備だし競売のほうが露店で売るよりもしかしたら利益が出るかもしれないからね。


「うーん、そうなると少し強化しようかな」


広場まで来ていたが思ったアイディアを試してみたいので一度、部屋に戻った。


「ユエ様どうかなさったのですか?」


Uターンして家に戻る俺に対して吹雪が気になったのか聞いてきた。


「少し、指輪と腕輪に付加価値を付けようと思ってね。部屋に戻ろうと思ったのさ」


広場は露店が多く帰りの間にも色々声を掛けられたがめぼしいものが特に無かったので家路を急いだ。




「ではアクセサリー強化を開始したいと思います。」


俺の声に反応するのは吹雪だけで一人だけの拍手を受けた。さみしくなんて無いよ…


「俺が取得した紋章術は魔力で呪紋を書いて発動するものでその呪紋を装備に掘って魔力を流すだけで発動できないか試してみようと思う。」


まず、俺が扱える呪紋はファイヤーボールとプロテクトのみ。まず腕輪一つにファイヤーボールの呪紋を彫り込んで上から別の素材で隠した。


「吹雪試しに魔力を込めてくれ」

「わかりました。ターゲットは何にしますか?」


うーん部屋の中だと危ないので窓の外にある樽をターゲットにしてもらった。

吹雪の魔力が腕輪に流れると隠れていた呪紋に魔力が流れて浮かび上がっていた。腕輪を付けている手からファイヤーボールが発射され樽へ直撃した。


「成功したな。良し、このまま量産するぞ」


ファイヤーボールの腕輪9個とプロテクトの指輪10個と混合したときに偶然出来たファイヤープロテクションの腕輪1つを作った。

鑑定したら以下の性能になった


炎石の腕輪…防3 炎の力が宿った石の腕輪。

防御石の指輪…防3 守りの加護が宿った石の指輪。

炎耐性の腕輪(石)…防4 炎の守りが宿った石の腕輪。


全体的に呪紋を付属したほうが防御が上がっており下手な防具より防御が高くなった。

というか俺の初期装備(見た目だけ豪華)は防御0なので1種類ずつ自分用と吹雪に2種類渡して残りを競売に流すことにした。


そういえばMG貨幣は庶民には流通しておらず基本貴族や国などがMG貨幣を使っているので吹雪から貰って増えた所持金をギルドで貯金もしくはMG貨幣に両替しないと重くて大変だった。



ギルドの扉を開けて中へ入ると受付カウンターにライルさんが居た。


「ライルさんこんばんは。どうしたんですか?」

「おおー嬢ちゃんか。昼間の姉ちゃんもこんばんは」


俺の挨拶に気づき職員との話を止めてこちらに挨拶をしてくれた。


「いやな。嬢ちゃんたちのおかげで所持金が増えちまったから預けに来たのよ。そっちはどうしたんだ?」

「実は作ったアクセサリーを競売に出そうと思って来たのですよ」


そう言って受付に先ほど作ったアクセサリー15個出した。


「ではお預かりしますね。競売は毎日夜の21時に行っております。本日の参加ですと落札金額から10%取られますがよろしいですか?」


前日受付なら手数料が5%らしいがあまり関係ないので本日、出品にした。

最低落札金額の設定と出品の鑑定依頼書の提出があり鑑定依頼書は本人の鑑定でも可能なので自分で鑑定依頼書を作成して最低落札金額は100Gにした。


「出品物の職員鑑定も行うので同意書のサインをお願いします」


別の紙のサインをしてこれで出品の準備が終わってあとは時間になればギルド職員が競売に流してくれるのだ。


「出品者の方は競売参加資格が無料で発行出来ますが発行しますか?」


うーん今日は別にやりたいことがあるので断り所持金を預けて外へ出た。

所持金5360Gになり軽くなったのでそのまま次のジョブ取得へ向かった。


「ユエ様、そろそろジョブ集めではなくレベルを上げたほうが良いのでは?」

「うーん今日は街の外へ出ようかな」


というのも石集めもそろそろ街中だけじゃ集まりにくいのでこの際、フィールドで採掘&薬草の採取でも行おうかと思っていたので吹雪も居るし護衛としても問題ない。


「やっと外へ出る気になられたのですね」


うん?人が引きこもりのような言い方だが別に外へ用事が今まで無かっただけだからな!


「気になる言い方だが少し準備があるので北門で待ち合わせしようか」

「わかりました。しかし北は山に向かう道で少しモンスターも強いのですが大丈夫ですか?」


1~5は南の草原でレベル上げを行うのが定番で北は山と森がありその分モンスターも強くなっているとか。まぁステータスだけは異様に高いから問題ない。


吹雪と別れてから道具屋でピッケルと鎌を5本を買い、武器屋で安い剣を1本(銅の剣)と短剣(銅の短剣)を1本ずつ買うと所持金が3560Gになった。

ついでに鉄のインゴットを2つ買い鍛冶スキルで剣と短剣を補強した。


銅の剣+1…攻4 鉄で刃を強化した一品。刃こぼれが従来の銅の剣より少ない。

銅の短剣+1…攻3 鉄で刃を強化した一品。刃こぼれが従来の銅の短剣より少ない。


うん、上手くいったので更に呪紋を彫り込む。剣には炎属性 短剣には風属性を刻む。

スキルをいちいち入れ替えるのはかなりめんどくさいがこの仕様、修正しないかな?


炎銅の剣…攻6 炎の加護が宿る銅の剣。炎を出すと劣化が早く壊れやすくなった。

風銅の短剣…攻4 風の加護が宿る短剣。風の力で切れ味が良く、軽い。


やばい!剣は彫る呪紋を間違えた。炎出さなきゃ問題ないがただの銅の剣の強化版になってしまった。

逆に短剣は成功してる。風の加護が良い方向に働いてるな。

うん、普通に買うとかなり高い装備だが安く買って自分で強化してるから安く済んだ。プレイヤーで鑑定持ちも少ないだろうし見た目が普通の銅の剣&短剣と変わらないので気にせず装備が出来る。


北門に来ると吹雪が戦闘装備なのかロープを羽織、杖を持って待っていた。

ちらほら、ほかのプレイヤーも北門を出入りしていて中には吹雪をPTへ勧誘している人も居たが一言二言話をして離れていった。


「ごめん吹雪待った?」

「いえ、私も今さっき来たばかりですよ」


そんな事は無いと思うがツッコむのも野暮なので流してPTを組む。

初めてなのでPT申請を俺から吹雪にやってみた。


基本2名以上から6名で1PTで2PT~3PTがアライアンスPT それ以上の大規模だとレイドPTと呼ばれる。

PTを組むとメンバーの倒したモンスターの経験値が平等に分配される(ジョブレベルは既存の行動なので種族レベルを上げるための経験値)とドロップアイテムの分配などがあり、システム面ではPTメンバーのHP、MP、SPが見えるのだ。

今は吹雪としか組んでいないので吹雪のネームとHP MP SPがゲージで表示された。


「ではユエ様行きましょうか」


吹雪に手を引かれて門の外へでた。

ここから俺の冒険が始まるのかな?


変換ミスがありましたので修正した。

誤字 (功)→正 (攻)


今後も色々誤字などあると思いますがよろしくお願いします。

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