依頼を開始します2
うわー見られた…妹と知り合いに今の姿を見られた〜
エプロンとドレス姿でスマイル全開の俺から一変、恥ずかしさとやってしまった後悔で死んだ魚の様な表情になってしまっていた。
「まぁ、姉さんがどの様な仕事をしていてもいもうとの私には関係無いのでお好きにやって下さい」
妹に姉呼ばわりされるのはこんなにもショックな事なのか…いや、ルナも俺が女性としてモデルをしてるのは知ってるがそれでも兄として呼んでくれて今まで冗談でも姉とは言わなかったのに何故…そこまで俺が冒険しない事がショックなのか?
色々な事を考えては落ち込んでいる俺の横で吹雪が小声で話しかけてきた。
「ユエ様は今現在、女性として存在していて人の眼の前で兄と呼ばれる方が問題かと思いまして私達が狩りをしている間にゲーム内では姉として接すると決めてたので…報告が後になり申し訳ありませんでした」
確かにその通りなのだかやはり聞いてるのと聞いてないのではショックの度合いがかなり違うと思うのだがね。
「ユエ、何時までもウジウジしてないで、串焼きとクレープ売ってくれ。あと、休憩するなら一緒に飯食いながら話しようぜ」
リョウの言葉で正気に半分戻り、ルナ達と今の列を捌いたら休憩を取る事をリョウに伝えたら待っているとの事なのでさっさと列を捌く事に意識を戻した。
17:15 中央広場
うん、もう昼ところか夕飯だな…
列がなくなる前に商品が無くなり販売自体を終了してリョウ達と合流した。
先にウチのクレープと串焼きを食べてたのか残骸だけが残っていたがまぁ長い事待たせてたのでまた仕方ないよね。
そして、今は昼間の成果と夜の予定を決める話を始めた。
「俺はみんなのお陰で種族レベル10 ジョブは剣士15まで上がったぜ。何か現地人だとステータス低いがレベルは上がりやすかった気がする。」
リョウは順調でアヤメとルナは種族8のジョブがアヤメが剣士と武闘家を15、ルナは斧使いを15まで吹雪と華月は種族はアヤメ達と同じ8なのだがジョブが華月が魔術師20で吹雪は聖魔術師20なのであった。
俺?種族は1で料理人10 商人 15だが何か?
と言うかジョブのレベルが上がってスキルが何個か出てきた。
多分、ジョブで覚えたスキルもスキル枠にセットしないと発動しない可能性がある。
何故なら鑑定が今の状態では出来ないからだ。
ユエ
種族 吸血姫 真祖
職業 料理人 10 商人 15 彫金師1
スキル 空き5→鑑定 値引 空き3
種族スキル エナジードレイン 自己再生大
眷属創造 闇夜の支配者
ボーナススキル 英雄の器
level 1
HP130
MP400
SP230
力115
防御75
魔攻200
魔防230
器用160
素早 150
取得スキル一覧
鑑定 適正査定 値引火力補正 簡易解体 簡易調理
加工
うん、これで良いはず。
「……どユエはどうする?」
うん?何か話をしていたらしいがスキルとステータスに気が行ってて全く聞いていなかった。
「ごめん。全く聞いてなかった」
「マジかよ。もう一度言うけど夜、俺たちはレベル上げに向かうけどユエはどうする?」
なる程、夜の俺の予定か….うーん、俺は彫金師のレベルと魔法系職の取得に専念したいな。
「少しやりたいことあるから1人で別行動するわ」
「了解?しかし、お前もレベル上げた方が良いぞ、正式サービス開始開始の時にβ上がりでレベルが一緒とかあまり笑えないぞ」
うーん、リョウが言うほどパラメータに不便は無く寧ろレベル1でも他の種族の10とか15あるんじゃ無いかな?
種族のレベルよりやれる事を多くしたいのでやはりジョブ集めとジョブレベル上げが優先されるな。
ご飯を食べ終わり一度ログアウトして夕飯を作ってまた、ログインをした。
花音は居なかったのでメモだけ残して夕飯を冷蔵庫へ入れて置いたのでレンジで温めて勝手に食べてくれるだろ。
まずはライルさんと所へ行き今日の売り上げを渡しに向かった。
クレープが300個で串焼きが150個と上々な売れ行きだった。材料費がクレープ10G、串焼きが2Gでそれぞれ30Gと8Gで9000Gと1200Gで10200Gの利益が出た。そこからライルさんへ5%と販売という事でギルドへ10%分を引くと8670Gが今日の報酬金額になった。
ライルさんはもう1週間分の素材が無いのでどうすると言われたので5日間は続ける事と入荷する素材を今日の倍にする様に伝えた。
ライルさんが色々なお店の人と交渉している間に魔導ギルドと職人ギルドへ行きジョブを契約して来た。
魔導ギルドでは人気の魔導士や聖魔術師は高額だった為に紋章術師を1000Gで契約、職人ギルドでは鍛冶職人を3000Gで契約して来た。
所持金が5660Gになったが問題無い、明日も稼げば良いだけだし。
ちなみに鍛冶職人は人気のジョブで熟練者になるとかなりの収入が得れるのと個人工房を持つ人もいるとかで契約金がかなり高かった。
逆に紋章術師は呪紋を魔力で書いて発動するのだが利点は詠唱が無い事でデメリットの方が大きかった。1.呪紋を書く魔力と発動の魔力で消費が大きい。2.魔導士は低級魔法で込める魔力で威力に変化が起きるが呪紋は決まった威力しか発動しない。3.下級クラスなら問題ないが上位クラスの魔法になると呪紋が長く実践では難しいとのことだった。
使い方次第では化けると思い取得したのだがまずは呪紋の解読と会得が必須だった。
ライルさんの家に着くと大量の食材がありスキルの空きに簡易調理をセットして作るとMPを消費して過去に作った料理を瞬間的に作るスキルらしく余りあるMPを全て使ってクレープと串焼きを作った。
全て使い切ると調理レベルが15まで上がりあと5で限界値になるのだがジョブと言うか調理師と商人は上げやすい部類なのかな?結構とんとん拍子で上がっていくのでビックリしてる自分がいた。
よし、ログアウト前に石加工するかな。
加工スキルを使って加工するとただの石に光沢が生まれそこから腕輪と指輪を作った。
石の腕輪 防2……丁寧に加工した石で作った腕輪。若干の防御力がある
石の指輪 防1……丁寧に加工した石で作った指輪。若干の防御力がある
うん、どっちも本当に少しだが防御力が上がるので明日、一応売ってみるかな。
どっちも10個程作ってからログアウトした。