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freedomfantasy  作者: 黒猫の手
βテスト編
14/78

夜の間に

短めで申し訳ありませんでした。

ログアウト前に受けた依頼主に会う事にした。

ギルド職員から受け取った地図を片手に街の住宅街を歩いていく。やはり、街の作りは俺の好みですごく落ち着くし散歩をするだけでも良い気分になる。

昼間の煉瓦造りの家々と人々の賑わいのある街も良いが月の光と静かな街中に灯る生活光も哀愁があり、本当にゲームなのか疑問に思ってしまう。


そんな事を思っていたら目的の家にすぐ着いた。


「こんばんわ、夜分遅くに申し訳ありませんでした。ギルドから依頼を受けたものですが」


私の呼びかけに扉が開き中でも中から60代の男性が出てきた。


「おおーお嬢ちゃんが依頼を受けてくれたのか。私の名はライルと言う者じゃ。依頼の説明をここで立ち話をするのも悪かろうて、中へ入ってくだされ」


ライルさんに促されて家の中へ入って行った。

ライルさんは顔の皺や白髪の感じで60代だと思ったが身体は今も鍛えているのかガッチリ筋肉が付いていて足取りも軽かったのだが右手を怪我したのか包帯を巻いていた。


「さて、依頼の内容なのじゃが正直、1週間で無くても良いので入荷した素材を全て売捌いて欲しいのじゃよ。それが完了すればその段階で完了サインを書くので宜しいかの?」

「こちらとしてもありがたい話ですので問題ありません。売るものに関してはこっちで自由にしても良いでしょうか?」


売るものを固定されると少し売るペースが難しくなるし捌くなら種類もしくは使う量が多い方が良いからこっちのお任せが一番助かる。


「そこはお嬢さんにお任せするよ。正直、誰も受けてくれなかったら入荷した素材がそのままダメになって損害しか無いところじゃったしの」


ライルさんは街周辺に生息しているワイルドバードと言うかモンスターの串焼きを売っていてその肉と調味料が沢山あったが他にも欲しいので追加で何種類か材料を買い売る準備をした。

ちなみにライルさんとも話をして明日の朝からある事にした。夜でやっても営業出来る時間も短いし露店だからやはり、酒場などの店内には勝て無いからね。








ライルさんの家でかなりの量の準備をしてから、そのまま、残り3つのギルドに加入してきた。

ジョブの契約する金額が無いので職人ギルドと魔導ギルドでは入門書を読ませて貰った。


別に入門書を読んでもジョブを取得できる訳ではないのだがやり方や考え方などが載っていて時間は掛かるが独学で取得する上では欠かせ無いアイテムだった。金額は1冊200Gと高めの価格設定でもう所持金が590Gのみになった。


ギルドの用事を終えリョウの家に戻るとネフィーさんが出迎えてくれた。


「おかえりなさい、ユエちゃんあの子や他の子はまだ戻って無いけど部屋に戻ってる?」

「そうですね。部屋には戻りますがやってみたい事があるので呼ばれたら行きますよ」


部屋に戻ると部屋にあったヤスリを使って帰りに拾った沢山の石を削り始めた。

何をしてるのかって?石も鉱石の一つなら加工することで何かジョブを取得出来ないか実験って所だった。

1つ1つ削って加工する事20個目辺りでリョウ達が帰って来た。


「「「ただいたま」」」


帰って来たのはリョウ、アヤメ、ルナで吹雪と華月の姿が見えなかった。


「2人は?」

「明日は休みだから存分にレベル上げする為に道具とかの補充に行ってる。ところで兄さんは何してるの?」


俺が持ってるヤスリと石が気になったのかルナが聞いて来た。


「石を加工すれば何かジョブを取得出来るかな?と思ってやってるだけだよ」

「そうなんだ。やって何か出た?」

「20個、削ってるけど何も出ないね。」


そうまだ何も反応が無いのだが拾った石はまだまだあるので全て削るまでは続けてみようと思う。


「私たちはログアウトするけど兄さんはまだやってるの?」

「そうだね。50個までやってからログアウトするよ」

「わかったよ。それじゃおやすみなさい」


ルナは挨拶をしてから部屋を出た。多分そのまま自分用に用意された部屋に戻ってログアウトするのだろう。

残り30個頑張るかね!


夜も遅くにゴリゴリと石を削る音だけが響いていた。



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