最初に取得するジョブ
沢山のPVとブックマークありがとうございます。今後もマイペースではありますが自分も他の方も楽しめるユエの物語を頑張って執筆していきます。
さて、ご飯も終わり今からログイン開始!
ギアを装着してパスワードを入力すると目の前が光、意識が遠のいだ。
なお、普通のVRギアでは意識が遠のく事があまり無いとの事なのだがこれに関しては従来より感覚を現実に近づけた結果らしいのだが普通のVRを嗜んだ事が無いので比べれない自分にとっては全く問題気になる事では無かった。
目覚めるとリョウの家のベットの上だった。
ログアウトする際はフィールドなら野宿セット街中は家か宿屋の部屋など寝れる環境が無いとの無理らしく、強制ログアウトの際は環境が無くてもログアウトになるらしい。と言うか昨日開始して、強制ログアウト食らった人が居るのが凄い…確かに24時間過ぎてるけどマジかよ…
部屋から出るとネフィーさんが料理を作っていた。現実とこっちの時間の流れが同じなのでまぁ晩御飯の時間ですよね。
「あら、おはよう。長い事寝てたのね。晩御飯の準備してるけど食べていきなさいな」
「ありがとうございます。お言葉に甘え頂きます。」
うん?現実で食べたのになぜ食べるのかと?このゲームはリアルと同じ感覚で空腹感に襲われるのだが現実で食べてもゲームのアバターの空腹が満たされるわけでは無いのか、ログインして目覚めたら空腹感に襲われた次第です。逆にこっちでお腹いっぱいに食べても現実に戻れば空腹感に襲われるらしいのだが本当に別の体を二つ持つ感じだった。
「おはよう、母さん」
「おばさん、こんばんわ」
「ネフィーさん、こんばんわ」
リョウ、アヤメ、ルナが出てきた。
「あらあら、みんなお揃いで料理が足りるかしら?」
ネフィーさんが困ったわっと顔に手を添えているとキッチンから二人のエルフが現れた。
「ネフィー様、それでしたら私達が何か買ってきましょうか?」
「そうだねー。ネフィーさんの料理は美味しいけどルナ様や皆さんの分があるとは思えないし、お姉ちゃんと二人でサクッと買ってくるよ」
吹雪と華月は先にログインしてたのか?と言うか多分、データなのでログインログアウトの概念が無いのだろう。廃人プレイヤーが羨ましい強制ログアウトの対象外な気もする…
食事をしながら色々な話を聞いた。
まず、アヤメとルナはギリギリまで遊んでいたらしく、種族レベルは5でジョブは10との事。華月と吹雪はログアウトとか関係無いのか種族レベルは同じ5だがジョブは15らしい。リョウと俺?どっちも全くだよ!
「正直、このゲームのレベル上げは大変だよ。メールの内容を詳しく説明するとジョブレベルは戦闘よりそのジョブに関するスキルを使えば上がるのだが種族は戦闘のみしかあがらないし、種族レベル上げはジョブの倍以上かかる。あと、従来のゲームと違ってレベル差で経験値が減るとかは無いのだけど理由としてはパワーレベリングして貢献度と言うかスキルが当たらない、使う前に戦闘不能になるとかで上げにくいから結局、何処かでジョブのレベルを上げないと行けないのよね」
どっちもバランス良く上げるなら適正のメンバーでやった方がスキルも使うからどっちも上がるという事か。
「あと、二人が私達より高いのはジョブが後衛の支援攻撃型だから、戦闘以外でもスキル使ってたからね」
うーん、綾の説明だと戦闘職の前衛は1戦1戦しっかりスキルを使えわないと上げにくいのか。生産職は楽なのかな?
「兄さんが多分考えてることかと思うのだが、生産職は不遇すぎるからやらない事を勧める」
ルナが言うには生産職を極めようとした人は結構いたのだがまず、NPC職人の方がスキルもレベルも高く日々成長もしてるらしい。そして、一番の問題は最初は見習いで何も出来ずに親方や他の職人の手伝いをしながらステータスを上げないと行けないのだという。職人には生産を行う為の最低ステータスが設けられておりそれが初期レベルでは満たされず手伝いをしながら上げていくしか無く途方も無いため挫折した人がかなり多いとか。なお手伝いだけだと種族レベルは上がらないとの事。
まぁ他にも理由がありNPC職人と仲良くなると個人契約が結べるシステムも合ってかプレイヤー職人より生粋のNPC職人を求める人の方が多いのだ。
まぁ俺は自分の分を自分で調達する方が安上がりなのかもって考えとジョブを集めれるだけ集めてみたいというのもあって取らない選択は無かった。
食後はアヤメ、ルナ、吹雪、華月はリョウのジョブ取得とレベル上げに俺だけ別行動をする事になった。
ルナからは「兄さんの面倒くさいの性格が…」などと呟いていたが生産職が身内に居たら楽でしょ?
下級ジョブを取得する方法は2種類あり、1つは対応の行動をある一定条件行う事、例えば剣士なら剣での戦闘を何回か行うと取得出来るとか。もう一つは対応するギルドでお金を払って取得する方法で此方は人気の物であれば高くなり不人気の物だと安くなるのだ。
ギルドは職人ギルド、冒険者ギルド、魔導ギルド、商人ギルドの4つだ。
ちなみに上級ジョブは対応する下級ジョブをカンストで特定の行動を行うのが条件とかクエストが発生するとか色々ネットで言われているらしいがまだそこまで行くプレイヤーが居ないので真相は謎である。
俺が向かったのは商人ギルド。
やっぱり色々、武具とかアイテムをコレクションしたり製作するとお金が必要だから稼げる手段を構築する上で商人ギルドの参加は必要不可欠だし商人のジョブをまず第一優先で上げておきたかった。鑑定もあるしね。
リョウの家から歩いて10分の中央広場(ゲートクリスタルのある場所)をさらに北へ進むとギルドエリアに着いた。
北東側に職人ギルドでハンマーの形の看板が目印。
北西側に魔導ギルドで杖の形の看板。
南東側は冒険者ギルドで剣と盾の看板。
最後に南西側に商人ギルドでそろばんとギル袋が看板の各ギルドが対角線上にクロスする形で建っていた。
人の方で入りが激しい順は冒険者→魔導→商人→職人ギルドだったのだが、商人ギルドと職人ギルドはNPCの出入りが多い気がした。
さて、商人を取得してきますかな!
俺はそろばんとギル袋の看板を掲げた建物へ入って行った。
ユエ「商人、君に決めた!!」
自分の中では商人とかRPGで使えても使わない部類です。
ガチ脳筋なので大火力でモンスター殲滅が大好きだなので自分とは違う道へユエをどんどん進ませて行きたいと思っています。