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freedomfantasy  作者: 黒猫の手
βテスト編
10/78

目標を決めましょう

過去の話でパラメータを統一しました。


HP MP SP 力 防御 魔攻 魔防 器用 素早


理解しやすい様にとした結果統一性が無かったのでやっと落ち着ける形になりました。


ステータスが高いのか全力で走ると目的のゲートクリスタルが見えてきた。

街中をドレス姿で走っているから周りからの視線を感じるがプレイヤーか現地人か分からないので気にしない事にした。


ゲートクリスタルの周りには人が沢山いるが何処に花音達が居るのか判断出来なかったがまぁゲートクリスタルに登録も必要なので正面まで行く事にした。


ゲートクリスタルに触れるとクリスタルと腕の間を光の粒子が行き来して5秒程で収まった。

これで設定は完了した。あとはみんなを探して合流するだけか…

しかし、渋谷のハチ公と同じく待ち合わせの定番なのか本当に人が多い。しかもこっちをちらほら見てる人も居るので正直早く立ち去りたい。


「兄さんですよね?」


目の前に瞳と髪の色を変えた花音がこっちを見上げていた。

リアルでも身長はそこまで高くない花音なのだがドワーフを選択して更に小さく150cm程位の高さで正直、我が妹ながら可愛いと思うくらいのミニマムさだった。愛玩動物に近き感じだろう。


「兄さんはかなり失礼な事を考えているようですがドワーフ族ではこの身長は一般的ですのでその様な表情でこっちを見ないでください。あと、こっちではルナと言いますのでお願いします


少し心外だと言わんばかりの表情でこっちの思った事に文句を言ってくるルナの頭を撫でながら「ごめんな」と謝っていたのだか「子ども扱いですか」とまた少しムスッとした表情だけをこっちに向けていた。


「と言うか俺の姿に違和感が無いのか?」

そう言えばルナは俺を見た瞬間に俺だと認識して声をかけて来たのだがアバターが女になっているのに分かるものなのか?


「それなら問題ありませんでした。ユキの見た目に近いので直ぐに判断出来ました。と言うか周りでも気づく人は気付くかと思いますので話しはリョウさんの家で話しましょうか?」


うん?リョウの家って開始して直ぐに家を購入出来るものなのか?と疑問を持ったのだがそこの説明も後でするとの事なのでまずはリョウの家へ向かった。




歩いて10分程で目的の場所に着いたのだがこの街は広かった。普通のゲームで10分歩くと普通は街を出てフィールドを歩くものなのだが全然、街の外へ出る気配が無かった。

住宅が密集しているエリアの一画でレンガ造りが基本でデザインもほぼ統一されているものが並んでいた。


「じゃあ兄さん入ろうか」


ルナに促されて扉を開けると中には5人の人物が居た。綾と遼は見た目がリアルと似ている為、座ってる二人がそうだと認識出来たし、吹雪と華月はリアルと言うかデータ表示されていた姿と全く同じなのだが残りの一人は誰だろうか?


「いらっしゃい。リョウくんのお友達の方?私はリョウくんの母でネフィーレと言います。ネフィーさんでもおばさんでも好きな様に呼んでちょうだいね」


「母さん、父さんに弁当を届けるんだろ?早く行かないと昼過ぎるぞ」


母親?父さん?俺が混乱してる間にもリョウは話を進めてネフィーさんを外へ見送った。


「すまんな。雪、俺の選択した人族 現地人だと初回から両親と家を持ってるので少し他の種族と違うんだよ。あと、親はNPC何だけどしっかり会話が出来るから普通に接してやってくれ」


このゲームはネームからステータスまで他人の物を見る事が出来ない(鑑定があれば別)ため改めて自己紹介を各自で行って状況も説明した。

やはり、種族毎で最初のチュートリアルやスタート地点が違うらしくアヤメ(綾)の人族 異世界人とリョウ(遼)の人族 現地人でも違いを作る徹底ぶりだった。


異世界人は現地人よりステータスは高いらしいのだが城からのスタートですチュートリアルが騎士団の兵士との戦闘だった。まぁ王道RPGのスタートだな。

リョウはステータスはかなり低いのだが家持ちと親の訓練で最初からジョブの剣士を持っていた。チュートリアルが父親との勝負なのがまた、リアルだった。

ルナ(花音)のドワーフ族は旅をしながら武具製造の修行を行っている設定で種族スキルで武具の心と言う装備品の消耗度を減らす物を持っているとの事で戦闘は普通にモンスターだったそうだ。

吹雪と華月はネームに変更はなく二人ともエルフ族で姉妹設定だったそうだ。

エルフの国の外れの村出身でそこからこの国まで来たらしい。エルフ族とドワーフ族はフィールドから街へ入るまでがチュートリアルで戦闘もモンスターとか本当にチュートリアルって感じがした。


うん?俺の説明?したけどみんなの呆れた顔が忘れられないよ。やっぱり一番異様なスタートをしたのは俺だったらしい。


「さーて、みんなはどんなプレイスタイルで進めるの?やっぱり、このメンバーでパーティ組むなら考えだけでも話さない?ちなみに私は剣を使った近接アタッカーを目指す予定ね。」


アヤメは自分のやりたいスタイルを話した。現実でも剣道を嗜んでいた経験もあり、VR系では今までも剣を持った攻撃特化の近接撮影アタッカーばかりをやっていたらしいので当然の意見だった。

他はリョウがタンク(盾役) 花音も種族的な事も考えた近接アタッカーでサブタンクもこなすバランス型を希望で、吹雪は後方支援のヒーラーで華月は後方アタッカーのソーサラーだった。


「ってユエはどうするの?」

「うーん俺はステータス的にはタンク以外は何でも出来そうなのだか一番やりたいことはコレクションかな?」


ルナと吹雪以外のみんなが?マークを頭に浮かべていたが俺は集めるのが好きでこのゲームの膨大な情報をコレクションしたいと思ったのだ。始まりでも種族毎で違いを作る作り込みはコレクター欲と知識欲を存分に刺激して俺はもう、それしか無いと思っていた。


「兄さんの悪い癖が出たね」

「そうですね。ルナ様…」


呆れた二人を余所に俺は物凄くやる気と楽しめそうだと思っていた。普通のゲームだと攻略本と同じだけデータ集めて武具もコレクションしてたが結構直ぐに終わるので長続きしなかったし(普通の人より長時間プレイしています)そもそも、ゲームより小物のコレクションが多かったのだがこのゲームではただのデータでは無く質量のある物として武具も集めれるのでやはりコレクターマニアとしては飽きる事がイメージ出来なかった。


「ごめんなさい。多分、兄さんはソロしながら稀に合流するスタイルで良いかと思います」


「まぁプレイスタイルは人それぞれだし、俺も部活とかで100%みんなに付き合える事も出来ないのでそれで良いんじゃ無いか?ルナちゃんとアヤメは引きこもりプレイするんだろ?」

「したいけどこのVRギアは制限があって12時間の長期ログインで8時間のログイン不可のロックが掛かって、24時間だと強制ログアウトで24時間のロックが掛かるから引きこもって1週間ログインとか出来ないのよね。」


VRシステムは意識だけでプレイするので睡眠が浅い状態で居るからあまり、眠気と言うものが少なく体調を崩す人も他のゲームでは居たのだがこのゲームは健康面を考慮して、その様なシステムが設けられていた。しかも24時間の強制ログアウトまで一切、警告とか無いので自分で時間を確認しながらプレイをしなければ気づけばロックが掛かるという事にもなりかねないのである。


まぁ廃人さんの悩みは俺には関係無いので何から集めようかとワクワクしながら今日はこれでログアウトした。だって朝から仕事だし…

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