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freedomfantasy  作者: 黒猫の手
βテスト編
1/78

取り扱い説明の様な段階

ネトゲー好きには憧れの様な世界を作りたいと思っています。

文章能力が無いのですが頑張ります。(更新は不定期です)

「ユキちゃん、お疲れ様。今日の撮影も良かったよ」


自分の横に居る女性が、今日の仕事に対しての感想と言うか労いの言葉を掛けてきた。


「そう言えば、会長が呼んでから、帰りに寄っていった方が良いよ」


彼女は、俺のマネージャーで母親の妹の柚子(ゆず)さんだ。

まだ20代前半で美人なのだが、彼氏は居ない為、夜は寂しい独り身…


「母さんが呼んでるのか…帰って勉強したいのだが…」


両親で女性向けブランドの会社を立ち上げ、今では美容、健康、ファッションなど色々な事業に手を出して独占状態のグループ企業になっている。


自由な発想と常識破りな会長兼デザイナーの母親と常識と理論で戦略的に事業を拡大して母親の欲望を忠実に叶えて社長の父親。

引きこもりで、学校には不登校だが海外の大学を10歳で卒業して親の会社のプログラムを作りながらダラダラしてる妹。

そして、世間では親の会社専属のカリスマモデル(女装で)をしている俺の4人家族。

もう、普通じゃないよね…


「けどさーユキちゃんって学校じゃバレて無いのよね?なんで?」


柚子さんは今更な学校の話題を俺に聞いてきた。


「そりゃ、ウイッグも大きいけど俺自身、目立たないようにしてるし友人も協力してくれてるからな」

「友人って(りょう)くんと(あや)ちゃん?」


そうか、柚子さんは2人と面識があるのか。


「2人とも大きくなってる?昔はこんなに小さかったよね?」


笑いながら柚子さんは、親指と人指し指を使って10㎝の隙間を作っていた。

いやいや、その小ささは人じゃ無いぞ。


「柚子さんに会ったのが小学生頃な筈なので、2人とも成長していますよ。遼にいたっては、俺よりも身長ありますから」


サッカー部のエースでモテるイケメンなのだが、かなりの隠れゲーマーでオンゲーでは廃人らしいVR系では持ち前の運動神経で、常にトッププレイヤーとして君臨しているのだが、学校では猫を被ってゲームは知らない風に接している。

綾は逆に表でもゲーマー宣言してるバカな子。

見た目は美人だが、モテない原因が中身の悪さが問題。

究極のゲーマーで廃人。飯や睡眠よりゲームを取る女。更に女好きであり、可愛い男の子好きで危険生物。


「ご飯が無ければゲームをすれば良い」

「寝たら負けだ!」

「10歳超えたら男は皆、おっさん」


などの腐った名言を全校集会で公言して、先生一同を混乱させた事もあるバカな子です。

ちなみに、中身の腐ってるバカな子なのに生徒会長で成績はトップと言う…引きこもり妹の親友でもある。

類は友を呼ぶだな!


ゲーマー率が高すぎる周りの環境に涙しそう。

そんな話をしていると社長室の前に着いた。

何故、会長が呼んでるのに社長室に行くのかというと、母親は自由人で一つの部屋に閉じこもってるのが苦手というか嫌いで、自分の部屋と言うものを持たないのだ。

家でも自室は無くて酷い時は、俺の部屋で寝る事もあるのだがベッドも使われて俺が床に寝るとか…

今回も父親の居る社長室での話らしい。


重厚な扉を開けると2人の人物が立っていた。

1人はスーツ姿で、姿勢を正して執事を思わせる雰囲気を放っていた。

身のこなしだけでは無く、身だしなみもしっかりしていて、髭も整えられていて、髪もオールバックで服には皺の一つも見当たらなかった。

もう1人は白衣を着て下はジャージ、ボサボサの髪の毛と伸びている無精髭が駄目さ加減を強調させていた。

両極端な2人のきっちりしている方が父親にして、社長の(あきら)で、ボサボサのダサ男が叔父の(やすし)だ。


「父さん、母さんに呼ばれて来たのだが本人は何処?」


社長室に姿が見えない、呼び出した本人の所在を把握してると思わしき父に尋ねた。


真希(まき)は今、アメリカ支社の視察中だ」


父さんが言った言葉の意味が理解できない…アメリカ?人を呼んどいて本人不在とか迷惑にも限度がある!


(せつ)!母さんは仕事だ。不満に思う事もあるだろうがそう表情に出すな。それに本人は来れないがモニター越しで要件を伝える手筈になっているから少し待て」


イラっとしてたのが分かったのか、父さんから少し厳しい言葉を貰って、少し深呼吸をして切り替えた。

本人が居なくても呼び出した要件だけ聞ければ問題無いと….


1分後程して社長室の壁に埋め込まれているモニターが付いた。

モニターには金髪の女性がニコニコの笑顔で手を振っていた。

皺も無く、柚子さんと同じく20代前半と言われても問題無いくらいに若く美人な女性なのだが、正体は我が母で今年で40になるのだが…自由気ままに好きな様に生きていたらストレス無くて若さを保てるのだろうか?


「せっちゃん久しぶりー。ゆっちも元気ー?」

「姉さん、私ももう社会人だからゆっちはやめて」


柚子さんは母さんのテンションと子供っぽいあだ名でゲンナリしながら母さんに注意していた。


「そうだ!時間も無いし簡潔にお願いを言うね。今、私が資金提供しているゲームをユキとしてプレイしてってだけよ」


ゲームをするのがお願い?どう言うことだ?


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