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婚約破棄され令嬢、スキル、オルグで素敵なヒーローをゲットした話

作者: 山田 勝
掲載日:2026/04/24

「エーリア、婚約破棄だ!スキル、オルグって何だ。意味不明だ」

「そうよ!そうよ!アルデ様の婚約者に相応しくないわ!」

「良く言った。メルルよ!」



 アルデ様のお屋敷のガーデンパーティーの最中に宣言された。

 婚約者アルデ様の隣にフワフワの令嬢がいるわ。


 確かに、オルグって何かしら・・・

 私も知りたい。


 アルデ様と浮気相手のメルル様はスキルがないくせに、と言ってもアルデ様との仲は冷え切ったからもういいわ。


 私はスキルがあるだけで強引に婚約を結ばれた。

 なのに一向に発動する気配がない。


 相手の伯爵夫妻も頷いているわね。


 と思ったら、辺り一面、光に包まれた。



 ピカッ!


「ヒィ、何だ」

「アルデ様、怖いわ」



 光が納まったら、辺り一面、茶髪や黒髪、しかし、瞳は黒の種族。老人ばかりの集団が現れた。



 太鼓を鳴らしながらアルデ様に抗議する。



 ドンチャン♩ドンチャン♩ドンチャン♩


【ああ~、婚約破棄反対~い!】

【アルデは異世界のヒトラー!】

【ファアアアアアーーーク】

【魔獣の出る森を守れ!】


「ヒィ、何だ。お前ら!」



 え、これがオルグ?反対しなくても良いのに・・・


 マダムの1人が拡声魔道具を手に取り演説を始めた。



「婚約破棄は~断固粉砕!!婚約破棄は軍拡につながる!今、何故、婚約破棄なのですか?!」


 意味不明な事を話し始めた。



「エーリア様、こちらへ」

「貴方は・・?」


「私はグーテンベルク家のヨシフと申します。実は昔からお慕い申し上げてました」


 ジィと見つめられて手を握られた。嫌な気はしないが、黒髪族の中年の男が割り込んだ。



「ヨシフ?なら、同志だ!ともに婚約破棄粉砕をしようではないか!」


「何を言っている!さあ、エーリア様!」

「はい、ヨシフ様!」




 屋敷に戻った。


 父、母は驚いている。



「意味が分からない」

「ええ・・・黒髪の人達、もしかして、黒髪族?たまに異世界から来る種族だわ。きっと、何かチート能力を持っているのね」


「いえ、お母様、とてもそのようには見えませんでした」


「ところでこの方は?」

「ヨシフ様、助けて頂きました」

「まあ」



 アルデ様のお屋敷は包囲され、座り込みが始まったそうだ。2人はノイローゼ気味だ。

アルデ様は上を向いて笑っていて、メルル様は皿と話しているそうだ。ヤバいのかしら。


老人達はアルデ様の屋敷の前で座り込みをしている。




「座り込み30日達成!」


 しかし、一日中座っている様子がない。


 それを誰かがツッコムと。


「はい?どこに一日中座っていなければ座り込みじゃないと言ったのですか?」

「賢者様だよ」

「キィー!このレイシストめ!」



 意味不明状態になるらしい。



「どうして、ヨシフ様に反応したのかしら・・・尊敬していたわね」

「さあ、思い当たる節が全くありません」



「あ、そうだ。学園に平民の黒髪の女子がいました。もしかして、転移者かしら・・」

「そう言えばいましたね。学魔道具科にいました」



 さっそくヨシフ様と会いに行った。

 何やら魔道機械を作っている。



「ササキ様、・・・・このような事がありまして・・・王国も判断に迷っています」


 すると、顔を真っ黒になったササキ様が機械の中から出てきた・・



「ヨシフ・・・もしかして・・でも、教えてもいいけど・・・条件があるわ」



 やっぱりササキ様は黒髪族だった。異世界転移をしてきたそうだ。


「今、飛行機を作っているの。スポンサーになって」

「スポンサー?」

「パトロンの事よ」


「我がグーテンベルク家が出します!如何ほど?」

「金貨30枚で出来るわ。グーテンベルク家の家紋を入れてあげるわ」



 話してくれたわ。


 ササキ様のいた世界では数十年前に世界が対立した。冷戦と言うらしい。


「もう、一方の指導者の名と同じなのよ。多分、スキルだけが異界転移したのね・・」


「まあ、素晴らしい人ですか?」

「・・・それは説明が難しい。対処法を教えるわ」


 詠唱を教えてもらった。


「まさか、こんな事で?」

「ええ、効かなかったら別の方法を考えましょう」



 その日のうちに。

 アルデ様のお屋敷に行った。

 彼らは公道にテントを張り。朝8時にアルデ様の屋敷の前で抗議して夕方5時に戻る行動をとっている。


 昼一時きっかりにヨシフ様とともに彼らの前に現れた。



【ファアアアー—ク!】

「反対!婚約破棄を撤回しろ!」


 どうやら、このスキルは主人の意向を無視して行動するようだ。



「あ、同志ヨシフだ!」

「そう言えば、今日は同志ジョンウンの誕生日だ!」

「縁起が良いわね」


 静かになった。

 私はヨシフ様の手を握る。


「頑張って」

「ああ、では言うぞ!【諸君!私がヨシフだ!】」



 黒髪族の耳目が集まる。

 ヨシフ様が息を吸って貯めて大声で詠唱をした。






【諸君はシベリア送りだ!】



「ヒィ、ノルマ達成しています!同志!」

「そんな!」

「ファアアアー—ク?」



 シベリア送り・・・意味が分からない。でも、黒髪族達は消えて行った。



「ヨシフ様・・・こんなワケの分からないスキル持ちの私と結婚して下さい」

「また、出たら私が抑えるよ。一生ね」



 ヨシフ様の手を取った。

 そうか、スキル、オルグは運命の人と出会うスキルなのね。


「もう大丈夫だわ。多分」


 きっと、女神様がヨシフ様と出会うために授けたのね。

 と思う毎日だ。




最後までお読み頂き有難うございました。

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