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第十話 互換

第十話 互換

「……なぁ、世良」


殴り合いの最中、

灯は、笑った。


「本当はさ。

 生きてて欲しかったんだよ」


拳が、迷わず振り抜かれる。

躊躇も、加減もない。


「お前みたいなのが、

 最後まで立ってる世界がさ」


骨が鳴る。


「……見たかっただけなんだ」


世良が踏みとどまる。

笑う。


「悪いな。

 俺は、まだ生きる」


灯の目が、わずかに揺れた。


「――だから消す」


世界線が張り巡らせる

数千数万ー

無数の世界線を世良が「解釈」する

膨大な情報量に量子が分子が

さらに「解釈」される


「世ぇぇ良ぁぁあ!!」

「絶望」になった灯はかつての仲間をも

呪い恨み破壊しようとしていた

ヒカルは世良に並ぶ

「意識」を「解釈」

「希望」に変え「絶望」を「解釈」

世界線は選ばせない


チヤが「混沌」を張り巡らせ

「希望」は「絶望」を貫く

貫かれた「絶望」は「変換」され

また「絶望」は「希望」を削ぎ落とす



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