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ゴッドアイ

話はとんとん拍子に進んでいった。神に選ばれた子がいると噂が瞬く間にナーグル家が領主の土地そしてヽオートまでにも広まって行った。


「アルト、オートよりライデン王がおよびだ。明日にも荷物を持って出発するぞ」

「はい、わかりました。お父さま」

「すごいなアルトは頑張れ」

「はい、兄さん」



ここがオート凄いな~

俺が住んでいるところは、オートよりも小さく産業に力を入れている。

なのでオートは別の世界のように感じられた。日本とは違い機械はないものの商業で町は活気づいて常にどこかから声が聞こえる。


「アルト行くぞ」

「はい」


「ご足労感謝するぞバン・ナーグル、アルト・ナーグルよ」

「いえ、ライデン王のご命令とあれば」

「うむ、今回呼んだ理由はわかっておるな」

「息子のアルトのスキルの件だと考えております」

「その通りだ、今の時代冒険者の数が減り、魔物の数が増幅している。アルト・ナーグルには最前線に立って活気づけてほしいのだ」

「私にできることなら、全力を尽くさせてもらいます。」

「頼むぞ、アルト・ナーグルよ」

「はい」

「微力ながら、今日は歴戦の者達を連れてきた。スキルを沢山覚えるといい」

「はい、ありがたき幸せ」



スキルを覚えるために外に出た。

「坊主よく見てろよ」

がたいのいい冒険者が俺に言ってきた。

「はい」

「グランドストーム」

両手を空に伸ばすと魔法陣が掌の前に現れる。その瞬間青黒くまがまがしい炎が空に向かって放たれる。

後ろにいるはずなのに熱風で吹き飛ばされそうだった。


「どうだ、坊主」

スキルカードを見ると光だし、その光が俺の体にまとわりつく。

「覚えたみたいだな」

「今までに感じたことのない感覚です」

「次はこのスキルだ」

「超身体強化」

冒険者の体がただでさせムキムキなのに、どんどんでかくなっていく。

「す、すごい」

「俺レベルだとこのぐらいの岩なら余裕に壊せる」

殴ったたげで自分よりも大きい岩を粉々にした。


この人怖い……

流石に引いた。

スキルカードを見ると取得していた。これが神に選ばれた者のスキルこれならいずれチート無双も夢じゃない。


その後、回復スキル心復、闇スキル陰纏、水スキル液体呼吸、木スキル森林支配を取得できた。


初めてだったからか、スキルを取得するのはかなり疲れた。

翌日は実戦するため今日は早めに寝た。


「アルト起きろ」

「は、はい」

「これからワイバーン討伐だろご飯食べて討伐してこい」

「わかりました」

おかしいな疲れが全然とれてない

倦怠感と頭痛が酷い。


「坊主今日が冒険者として初めての討伐だろそこまで送ってやるよ」

「ありがとうございます。ても、どうやって行くんですか?」

「そんなのこうに決まってんだろ」

「飛行」「加速」

スキルは重ねられるのか……


それにしても速すぎて目が開けられない。

この時の俺の顔は日本の芸能人顔負けの顔芸だったはずだ……


「ついたぜ、俺はオートに戻らなくちゃ行けねぇから後は自由にやってみろ」

「わかりました。やってみます!」

「おう、じゃあな」「飛行」「加速」



「うっ」

キーン

頭に頭痛が走った。それも今まで経験してきたことのない強烈な頭痛が

「うっ、あ、頭が、割れる、くっ」

その場に頭を抱えて倒れこんだ。

何が起こってる。


原因不明な頭痛が五分ほど続きようやくおさまった。

「なんだったんだ」

おぼつかない足で進みだす。

しばらく進むと谷が見えてきた。

そこは大地が乾き生物が生活できないような場所だった。

空を見るとワイバーンが2体頭上を飛んでいる。


気づくのが遅かった。一体のワイバーンは口から炎を吐き出し、火の雨が俺に向かって降りそそがれる。


「陰纏」

とっさに陰で体を包みなんとかしのぐ。


刹那、頭にあの感覚が襲う

キーン

またあの頭痛だ。今度は魔物と戦っているときに。

陰纏が解除される。意識をなんとか保ち剣を握る。今の状態じゃスキルはあたらない。だけど、剣を届かせることも不可能……

超身体強化も今使えばどんな影響を及ぼすかわからない。


ワイバーンは攻撃をやめない。


一体は炎をもう一体は氷を飛ばしてくる。

剣に覚えがあっても所詮は十歳全て防ぎきることなんてできない。


炎は防いでも、氷まで防げない。


体に深く刺さり血を流していく。

「グッ」

下唇を噛む。

やがて、鉄の味が舌に広がっていく。


まだ、死ねない。


「クッ!あああああ超身体強化」「飛行」「加速」

「死ッねぇぇ」

2体のワイバーンの首を一瞬にして、切り落とす。

身体負荷で一瞬にして解除される。

意識は遠ざかっていき、体は一直線に落ちていく。

「危ない!」


誰かの声が聞こえたような気がする……

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