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凡人と神様  作者: 遺志又ハ魂
第一部 【詰まらない物語】
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第20話 『謎が解けてゆく』

「スペース・ディメンションッ!!」


気さくなクラスの女子はスキルを発動。

彼女の周囲の空間が歪み、発光。

白い光がいくつか浮かび、ゲートを形成。


どうやら、空間に穴を空けているらしい。


「ふふん! すごいでしょ?」

「それって、いわゆる空間魔法ってやつ?」

「その通り、あたしは異空間の扉を作れる!」


空間魔法。異空間の扉を開ける能力。

似たようなことを神もやってたな。

気さくな彼女は、仕舞っちゃうお嬢ちゃんか。


「このスキルにはこんな応用も出来るのよ!」


気さくな女子が、こちらに手を向ける。

すると、俺の傍らの空間が歪んで。

ボッと、右腕が白いゲートに飲み込まれた。


「痛……くはないのか。腕が消えちまった」

「部分的に消失させたのよ! そして!」


なくなった右腕の感覚は未だにある。

あの白い空間に仕舞われた後も、動かせる。

握ったり開いたりしてると近くに何かあった。


それを掴んだ瞬間、彼女はゲートを開いた。


「別の場所に出現させるのも思いのまま!」


右腕が現われる。そこは俺の右耳。

耳の周辺の組織に強引に割り込む右腕。

メリメリと音を立てて、耳から腕が生えた。


らめぇ! 裂けちゃうよぉ!


「ぎゃぁあああっ!?」

「痛い? 耳から腕を生やした気分はどう?」


ニコニコ笑ってエゲツないことしやがる。

とにかく、この状態はよろしくない。

少々乱暴ではあるが、異物を取り去ろう。


耳から生えた右腕を左手で掴んで、一気に。


「ぐっ! おらぁっ!!」

「生えた腕を引き抜くなんて我慢強いじゃん」


こちとら痛みにはだいぶ耐性が付いたからな。

腕を引き抜いたら、すぐに傷は塞がった。

右腕も肩に接着して、回復。元通りに復元。


いや、ひとつだけ異なる点があった。


「へっ! じゃーん! これなーんだ?」


右腕に掴んだ、一冊の書籍。

それは非常に薄い本であり、如何わしい本だ。

タイトルは、『オネショタ万歳』。

異空間からの手土産である。抜群のチョイス。


「な、なに勝手に持ち出してんのよっ!?」


動揺した彼女の隙を突いて接近。風より速く。


「悪いが、そろそろ反撃させて貰うぜ」

「ち、近づかないでよ! 鬼畜は消えてっ!!」


彼女の張り手が頬を見舞う。敢えて受けた。

いや、頬を張られて喜ぶ趣味はない。

試したかったことがあるのだ。空間が歪む。


張り手をされた瞬間、目の前が真っ白に。


『残念でした! 頭だけ異空間に送ったわ!』


空間に彼女の声が響く。眼球を動かして確認。

俺の手配書がすぐそばに落ちていた。

本当に頭部だけ仕舞われたらしい。現状把握。


『これであんたは手も足も出せないわね!』


頭だけでは文字通り、手も足も出せない。


しかし、まだ、詰んじゃいない。


俺の考えが正しければ、きっと。


『うひゃんっ!?』


向こう側に置いてきた身体は、ちゃんと動く。

左手を前に突き出して、軽く握る。

すると、温かくて、柔らかな感触。


『ちょっと!? どこ触ってんのよ!!』


さて、どこだろうな。肩あたりか?

見えない分、余計に想像は広がる。

すると、当然の生理反応で下半身が硬直。


『ひっ! なに考えてんのよあんたは!?』


卑猥な妄想だよ。決まってんだろ。

そのまま俺はベルトに手を伸ばして、おもむろにズボンを脱いだ。パンツは穿いたまま。


『きゃあああああああっ!?!!』


彼女の絶叫が異空間に響き、ふわりと浮く。

見ると、白い世界の天井が開いていて。

その出口に向かって、吸い出された。


「早くズボン穿いて! 今すぐに!!」


スポンッ!と、出現した頭部をキャッチ。

敢えて接着はしない。作戦だからな。

頭を傍に抱えて、ズボンを引き上げる。

しかし、片手ではどうも上手くいかない。


「おい、ちょっとこれ持ってろ」

「ふぇっ!? わわわっ! な、投げないでよ!」


自分の頭部を気さくなクラスの女子にパス。

動転した彼女は両手でそれをキャッチ。

すかさず俺は、クンカクンカを開始。


女子の香りで、幸せ気分。良き哉、良き哉。


「ちょっと! 鼻息荒すぎてキモいんだけど!」


キモくて結構。もう勝負はついている。


「頂きます」


ガブリと彼女の右手に噛み付く。美味である。


「ああっ!? ひ、卑怯よ、そんなの!?」


悪いな。どうやら俺は鬼畜らしいんでな。

吸いながら、身体を呼び寄せる。

失血により意識が遠のいた彼女を抱き寄せる。


すると、彼女は邪気を察したようで。


「や、やめ……て」


やめられない止まらないんだな、これが。


細い腰を左手で支えて、右手を胸に伸ばす。


さあ、ついにその胸の謎を解明する時が来た。


「あっ! こらっ……はぅ……最低、だよ」


揉みしだくと、恨み言を言われた。

俺は最高の気分だけどな。ワハハハハ。

充分過ぎる手ごたえと共に、謎が解けてゆく。

しばらく揉んで、結論を出した。


「お前が隠れ巨乳とは、思わなかったよ」

「……どうせなら、ショタに揉まれたかったな」


そんなカミングアウトを遺し、消滅。

砂となった彼女は、ショタコンの鏡だった。

見知らぬ路地裏に残された、オネショタ本。


それを拾い上げて、頭部を接着。


「この本は、俺が受け継いでやんよ」


早速、奪ったスキルを発動。

空間に扉を開く。何故か真っ黒なゲート。

まだ大きな扉は開けないが、十分だ。

そこにオネショタ聖典を丁重に仕舞った。


「ほんと、良い趣味してるよな」


気さくな彼女の趣味を、俺は受け入れた。

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